【5社直通の心臓+α】東京メトロ有楽町線、副都心線を紹介!

鉄道
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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は東京メトロ有楽町線、副都心線について説明します!

東京メトロ有楽町線、副都心線の路線紹介

東京メトロ有楽町線

  • 路線区間:和光市〜新木場間(28.3km)
  • 開業日:1974年10月30日(当初は営団地下鉄有楽町線)→1988年6月8日(全通時)
  • 軌間:1067mm(狭軌)
  • 線路数:全線複線
  • 保安装置:ATC(自動列車制御装置)
  • 最高速度:80km/h
  • 運転方法:ワンマン(和光市〜小竹向原間)、ツーマン(小竹向原〜新木場間)

東京メトロ副都心線

  • 路線区間:和光市〜渋谷間(和光市〜小竹向原間は有楽町線との線路共用区間、20.2km(共用区間含む))
  • 開業日:2008年6月14日(ただし、小竹向原〜池袋間は、有楽町新線として、1994年12月7日に先行開業(なお、千川駅、要町駅は2008年6月14日に開業))
  • 軌間:1067mm(狭軌)
  • 線路数:全線複線
  • 保安装置:ATC(自動列車制御装置)
  • 最高速度:80km/h
  • 運転方法:ワンマン(ただしS-TRAINを除く)

種別紹介

東京メトロ有楽町線および副都心線では以下の4種別が運行されています。

  • S-TRAIN
  • 急行(Fライナー含む)
  • 通勤急行
  • 各駅停車

この内、急行、通勤急行に関しては、副都心線系統のみでの運行となります。

S-TRAIN

  • 運行開始年:2017年
  • 運行区間:(有楽町線系統)小手指、所沢〜豊洲間、(副都心線系統)西武秩父、飯能、所沢〜元町・中華街間
  • 運行時間帯:平日(有楽町線系統のみ、朝:豊洲行き、夕方から夜:小手指行きが運行)、土休日(副都心線系統のみ、朝、夕方から夜にかけて運行)
  • 編成両数:10両
  • 使用車両:西武40000系(0番台)

2017年ダイヤ改正で新設された、西武線から東京メトロに直通する座席指定列車です。平日は有楽町線の豊洲まで直通し、西武沿線から都心への通勤ライナーの役割を、土休日は副都心線の渋谷、そこから東急東横線、みなとみらい線に直通し、元町・中華街まで至り、西武沿線〜副都心〜横浜へのお出かけ、観光向けのライナー列車として運行されます。

いずれもデュアルシート車の西武40000系0番台で運行され、クロスシート状態で運行されます。停車駅は以下の通り。

有楽町線系統:小手指、西所沢、所沢、保谷、石神井公園、練馬、飯田橋、有楽町、豊洲(ただし小手指、西所沢、練馬に関しては小手指行きのみ停車、豊洲行きは全て所沢始発)

有楽町線系統のS-TRAINは、豊洲行きは西武線内全停車駅乗車専用、有楽町線内全停車駅降車専用、小手指行きは有楽町線内全停車駅乗車専用、西武線内全停車駅降車専用です。池袋駅を通過してしまう型破りな列車ですが、有楽町線内は待避駅がないため、各駅停車の合間を縫ってゆっくり走行します。また、西武⇄メトロの境界駅小竹向原駅、および豊洲行きの西武練馬駅では、乗務員交代および保安装置の切り替えで運転停車を行います。

ライナー料金は全区間において510円です。

副都心線系統:西武秩父、飯能、入間市、所沢、石神井公園、池袋(副都心線、両方向降車専用)、新宿三丁目、渋谷、自由が丘、横浜(元町・中華街行きは降車専用、西武秩父・飯能・所沢行きは乗車専用)、みなとみらい(横浜と同様)、元町・中華街

副都心線系統のS-TRAINは有楽町線系統と異なり、主要駅に停車し、乗降どちらも可能な駅が全体的に多い(ただし副都心線内での乗降は不可)ですが、池袋駅だけなぜかどちらも降車専用駅となっています。また、急行運転が可能な副都心線では有楽町線と異なりスピードを出すことができ、東新宿駅では先行の各駅停車を追い抜きます。

東急東横線内では運行上特急として走るため、中目黒駅、武蔵小杉駅、菊名駅は運転停車を行います。また、東京メトロと西武の境界駅であり、乗務員交代を必要とする小竹向原駅、および信号保安装置の切り替え(ATC⇄ATS)を必要とする練馬駅でも運転停車を行います。

ライナー料金は以下の通り。

  • 西武秩父〜副都心線内停車駅:710円
  • 西武線内(西武秩父以外)停車駅〜副都心線内停車駅:510円
  • 副都心線内停車駅〜東急東横線、みなとみらい線内停車駅:560円

急行(Fライナー)

  • 運行開始年:2008年
  • 運行区間:小川町、飯能〜元町・中華街間(急行としては和光市、小竹向原〜渋谷間のみ)
  • 運行時間帯
    • 平日:昼間時間帯のみ運行
    • 土休日:ほぼ終日運行
  • 編成両数:10両
  • 使用車両(2021年4月現在)
    • 東急5050系4000番台
    • 東京メトロ7000系(もうすぐ引退)
    • 東京メトロ10000系
    • 東京メトロ17000系
    • 西武6000系
    • 西武40000系(50番台、極稀に0番台も入る)
    • 東武9000系
    • 東武9050系
    • 東武50070型

副都心線系統のみで運行されており、主要駅のみに停車する速達列車です。停車駅は以下の通り。

和光市、小竹向原、池袋、新宿三丁目、明治神宮前<原宿>、渋谷

運行開始当初は、明治神宮前駅を通過していましたが、2010年に観光やお出かけの需要、および千代田線との接続する点から、2010年に土休日のみ停車し、その後2016年のダイヤ改正で、終日明治神宮前駅に停車するようになりました。

また、副都心線開業当初から東武東上線、西武池袋線と直通運転を行っており、日中時間帯では東武線内「普通」、西武線内「快速」として運行されていました。

その後、東急東横線との相互直通運転開始時に東急東横線、みなとみらい線内を「特急」として運行されるようになった他、西武線内を「快速急行」に格上げして運行される列車が増えました。

そして、2016年のダイヤ改正で、東武線内を「急行」に格上げして運行されるようになると共に、5社直通運転の速達列車に「Fライナー」という愛称がつくようになりました(なお、最速達種別は土休日の朝と夕方に運行される東武線内「快速急行」の列車であり、こちらはFライナーとして案内されない)。

ほとんどの列車が東新宿駅で各駅停車を追い抜くため、渋谷方面行きは新宿三丁目駅で、小竹向原方面行きは池袋駅で各駅停車に連絡します。

通勤急行

  • 運行開始年:2008年
  • 運行区間:森林公園、飯能〜元町・中華街間(通勤急行としては和光市、小竹向原〜渋谷間のみ)
  • 運行時間帯
    • 平日:昼間時間帯以外運行
    • 土休日:運行なし
  • 編成両数:10両
  • 使用車両(2021年4月現在)
    • 東急5050系4000番台
    • 東京メトロ7000系(もうすぐ引退)
    • 東京メトロ10000系
    • 東京メトロ17000系
    • 西武6000系
    • 西武40000系(50番台、極稀に0番台も入る)
    • 東武9000系
    • 東武9050系
    • 東武50070型

副都心線系統のみで運行されており、平日ラッシュ時間帯を中心に運行される速達列車です。停車駅は以下の通り。

和光市〜小竹向原間各駅停車、池袋、新宿三丁目、渋谷

急行との違いは、和光市〜小竹向原間(地下鉄成増駅、地下鉄赤塚駅、平和台駅、氷川台駅)を停車するか否か、および明治神宮前駅を通過するか否かです。

通勤急行が走る時間帯において、有楽町線との共用区間は有楽町線の列車もより多く発着するため、通過運転をしても速達性が見込めない(待避設備がないことも一因)ので停車しています。

一方で、若者の街と言われている明治神宮や原宿において、通勤通学よりもお出かけ観光需要が多く、通勤時間帯は各駅停車のみで需要を賄えるため(日中時間帯と比較して各駅停車の本数が多いため)、明治神宮前駅は通過しています。

先述の通り、2016年ダイヤ改正前までは平日の急行が明治神宮前駅を通過しており、西武線直通に関しては通勤急行との停車駅の差異がなかったため、「急行」として案内していました。しかし、平日も停車することに伴い、西武線直通も「通勤急行」として運行されています。

これにより、西武線直通に限れば急行よりも上位種別であり、和光市発着や東武線直通に限れば急行よりも下位種別である逆転現象が起こっています。

相互直通運転を積極的に行っており、東武線内は「普通」、西武線内は「快速」「準急」「各駅停車」、東急東横線・みなとみらい線内は「通勤特急」として運行される列車がほとんどです。

各駅停車

  • 運行開始年:開業時
  • 運行区間
    • 有楽町線系統:森林公園、飯能〜新木場間
    • 副都心線系統:森林公園、飯能〜元町・中華街間(和光市、小竹向原〜渋谷間のみの運行もあり)
  • 運行時間帯:終日
  • 編成両数:8,10両(8両は副都心線系統のみ)
  • 使用車両(2021年4月現在)
    • 東急5000,5050系(副都心線系統のみ)
    • 東急5050系4000番台(副都心線系統のみ,ただしダイヤ乱れ等の代走で有楽町線に入線することもある)
    • 東京メトロ7000系(8両は副都心線系統のみ、10両はもうすぐ引退)
    • 東京メトロ10000系
    • 東京メトロ17000系
    • 横浜高速鉄道Y500系(副都心線系統のみ)
    • 西武6000系
    • 西武40000系(0番台は有楽町線系統のみ、50番台)
    • 東武9000系
    • 東武9050系
    • 東武50070型

幅広く運行されている各駅停車です。

有楽町線系統は全て10両編成が使用され、メトロ車を中心に西武車、東武車が運用に入ります(稀に東急車も入る)。

副都心線系統は8両編成が中心で一部10両編成が入ります。ただし東急東横線・みなとみらい線内は8両編成の場合、「急行」or「各駅停車」、10両編成の場合は「特急」or「通勤特急」or「急行」と限定されます。

西武線内は「各駅停車」が中心ですが一部「快速急行」or「快速」or「準急」で運行され、東武線内は「普通」が中心ですがごく一部は「急行」として運行されます。

使用車両

使用車両は以下の通り。

  • 東急5000,5050系(副都心線系統のみ、ただし10両編成は有楽町線系統で走ることもある)
  • 横浜高速鉄道Y500系(副都心線系統のみ)
  • 東京メトロ7000系(8両編成は副都心線系統のみ)
  • 東京メトロ10000系
  • 東京メトロ17000系
  • 西武6000系
  • 西武40000系
  • 東武9000系
  • 東武9050系
  • 東武50070型

詳しい車両紹介に関しましては、上記の記事とほぼ同じ内容ですので、こちらを参照願います。ただし、この記事の補足事項を以下に記しておきます。

西武40000系(0番台)

デュアルシート車の西武40000系0番台において、平日の有楽町線系統、および土休日の副都心線系統で運行されるS-TRAINの運用に就くのはもちろんのこと、平日の有楽町線系統において、ライナー運用の間合いとして、一般車運用がこの形式固定で数本設定されています。この時、座席は一般車同様「ロングシート」状態で運行されます。なお、4号車の車内トイレは使用可能です(コンセントは使用不可)。

まとめ:都心と直通先を支える2本柱

いかがでしたか?

今回は東京メトロ有楽町線および副都心線の路線、種別、車両の紹介でした。

有楽町線は北西から南東まで都心を貫く柱として、副都心線は三大副都心の池袋、新宿、渋谷を繋げ、5社直通運転の柱(心臓)として共に活躍しています。

次回は有楽町線、副都心線の運行パターンを中心に紹介していきます!

今回は以上となります。ご覧いただきありがとうございました!

コメント

  1. […] 【5社直通の心臓+α】東京メトロ有楽町線、副都心線を紹介! […]

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