皆様、こんにちは。U5swです。
今回は東武東上線に関して説明していきます!
まず、東上線を紹介する前に、東武鉄道の路線グループに関して説明します。
東武鉄道ですが、大きく分けて2つのグループに分類され、
「本線系統と東上線系統」に分けられます。
本線系統は、浅草、押上から春日部、東武動物公園を結ぶスカイツリーライン(伊勢崎線)を軸に、館林や伊勢崎を結ぶ伊勢崎線、栃木や日光、鬼怒川温泉を結ぶ日光線、大宮から春日部、柏を通って船橋までを結ぶアーバンパークライン(野田線)を中心に構成されている系統で、スペーシアやリバティといった特急列車も運行されるなど、首都圏と北関東地域を結ぶ広範囲なネットワークを形成しています。
一方で、東上線系統は、池袋から川越、坂戸、森林公園、小川町を通り寄居までを結ぶ東上線と、坂戸から分岐し越生までを結ぶ越生線の計2路線で構成されている系統で、特急車両はなく、首都圏と埼玉西部を結ぶ役目を担っています。
これらの2つのグループは、直接的に繋がってはおらず、独立しております。そのため、本線⇄東上線の車両のやりとりや移動に関しては、寄居〜羽生間を秩父鉄道に乗り入れる形で移動されています(移動は秩父鉄道の機関車に牽引される形となる)。
話を元に戻しまして、ここから東上線に関する紹介です。
東武東上線は池袋〜寄居間の区間ですが、路線系統に関しては小川町で完全に分断されており、全線を走破する列車は存在しません。
また、東上線の小川町〜寄居間、越生線に関しては普通のみの運行です。
池袋〜小川町間を走る種別は以下の通りです。
2008年6月14日に運行を開始した、東上線の座席指定列車です。先述の通り、東上線系統には特急車両が所属していないことと、東京の3大副都心である池袋を起点とする主力路線のため、帰宅時間帯において非常に混雑する路線でした。
そこで、乗車券にライナー券をプラスし、帰宅時間帯に座って快適に帰宅できるサービスを提供するため誕生したのが「TJライナー」です(このライナーが後の座席指定列車ブームに繋がる)。
運行に向けて、ロングシートとクロスシートの両方に対応した「デュアルシート(マルチシート)」を採用した東武50090型が製造され、全列車がこの形式で、クロスシート状態で運行されています。
デビューしてからしばらくは下りのみの設定でしたが、2016年3月26日のダイヤ改正より、平日の朝ラッシュ時間帯に、都心へ座って快適に移動するために、森林公園発池袋行きの上りライナーも設定されました。その後も着席需要が順調に増加し、2021年3月改正時は以下の本数で運行されています。
座席指定券の料金は以下の通りです。
2019年3月16日のダイヤ改正で新設された、東上線で1番新たな種別です。種別名にもある通り、観光地である川越へのアクセスを主に、森林公園、小川町方面へのハイキングなど、お出かけ需要に特化した速達種別です。TJライナーが停車するふじみ野を通過する代わりに、JR武蔵野線との接続駅である朝霞台に停車する「千鳥停車」を行なっています。
東武鉄道の特急は基本的に特急料金がかかりますが、川越特急に関しては乗車券のみで乗車する乗り得列車です(ただし2008年まで運行されていた特急も乗車券のみで乗車可能だった)。また、車両はTJライナー同様50090型が専属で使用され、クロスシート状態で運行されます。
2021年3月改正時において、平日は下り2本、上り3本が、土休日は下り2本、上り4本が運行されます。
川越特急に次ぐ速達種別です。和光市や志木に停車する代わりに、川越特急停車駅の朝霞台とTJライナー停車駅のふじみ野は通過します。
池袋発着列車においては、平日午前に池袋行きが3本、夕方から夜にかけて池袋行きが10本、土休日は朝に小川町行きが3本、午前に池袋行きが6本、夕方から夜にかけて池袋行きが7本運行されています。
上りの池袋行きが多い理由ですが、折り返し下りのTJライナーになるための送り込み運用を兼ねているためです。そのため、使用車両は50090型に固定されており、座席も折り返しの手間を避けるためにクロスシート状態で運行されています(なお上りの川越特急も同様に折り返しTJライナーとなる)。
次に地下鉄直通列車ですが、2016年3月26日のダイヤ改正で誕生しました(登場当時は森林公園止まり)。こちらは土休日限定での運行となり、朝は小川町行きが3本(内2本は菊名始発で東横線内急行、副都心線内急行で運行、1本は元町・中華街始発でみなとみらい線・東横線内特急、副都心線内急行で運行)、夕方は森林公園始発元町・中華街行きが2本(副都心線内急行、東横線・みなとみらい線内特急で運行)です。Fライナーよりも速い列車は「スーパーFライナー」とも言われています。
2013年3月16日より運行が開始された、日中時間帯の最速達種別です。池袋〜川越間は急行と同じ停車駅で、かつ若葉にも停車します。
平日夜に1本ある池袋行きは、折り返しがTJライナーの運用のため、50090型のクロスシートで運行されます。
昔からの東上線の主力種別です。池袋〜川越間で速達運転を行い、川越〜小川町間は各駅停車の役割を担います。
2016年3月26日のダイヤ改正からは、元町・中華街発着の地下鉄直通の急行が日中時間帯を中心に運行されており、ほとんどの列車がみなとみらい線・東横線内特急、副都心線内急行で運行される「Fライナー」として森林公園まで運転しています(ただし、土休日の朝の3本は小川町始発)。
急行に次ぐ優等列車の主力種別です。池袋〜成増間をノンストップで走り、成増〜小川町間は各駅停車の役目を担う中距離速達タイプです。
ほとんどの時間帯において森林公園発着および川越市発着が占めており、小川町発着はほとんどありません(平日下り1本上り5本、土休日下り4本上り1本のみ)
各駅に停車します。普通となっていますが「各駅停車」と案内されます。ただし、成増、和光市〜川越市間は準急と地下鉄直通の普通が、川越市〜森林公園間は急行が、森林公園〜小川町間は全ての優等種別が各駅停車としての役割を担うため、池袋発着列車のほとんどが成増発着であり、日中時間帯においては、地下鉄直通列車含め川越市以西での運用はありません。
また、森林公園発着は主に日中時間帯以外に運行される他、小川町発着は早朝、昼間、深夜のごく僅かとなっています。
車両は全て一般のロングシート車ですが、平日の昼間および土休日の昼間と夜間に走る、小川町発森林公園行きは、TJライナーおよび川越特急の折り返し便となっているため、50090型のクロスシート運用になっています。また、平日朝の池袋行きTJライナーの間合い運用に就く普通において、ダイヤ乱れが発生した場合は、クロスシート状態で運行されることがあります。
末端部の小川町〜寄居間、坂戸〜越生間に関しては、ワンマン運転に対応した8000系が専属で運用に入ります。
駅名 | 普通 | 準急 | 急行 | 快速 | 快速急行 | 川越特急 | TJライナー |
---|---|---|---|---|---|---|---|
池袋 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
北池袋 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
下板橋 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
大山 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
中板橋 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
ときわ台 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
上板橋 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
東武練馬 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
下赤塚 | ○ | レ | レ | レ | レ | レ | レ |
成増 | ○ | ○ | ○ | ○ | レ | レ | レ |
和光市 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | レ | レ |
朝霞 | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ | レ |
朝霞台 | ○ | ○ | ○ | ○ | レ | ○ | レ |
志木 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | レ | レ |
柳瀬川 | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ | レ |
みずほ台 | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ | レ |
鶴瀬 | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ | レ |
ふじみ野 | ○ | ○ | ○ | ○ | レ | レ | ○ |
上福岡 | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ | レ |
新河岸 | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ | レ |
川越 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
川越市 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▽ |
霞ヶ関 | ○ | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ |
鶴ヶ島 | ○ | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ |
若葉 | ○ | ○ | ○ | ○ | レ | レ | レ |
坂戸 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
北坂戸 | ○ | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ |
高坂 | ○ | ○ | ○ | レ | レ | レ | レ |
東松山 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
森林公園 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
つきのわ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▽ | ▽ |
武蔵嵐山 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▽ | ▽ |
小川町 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▽ | ▽ |
いかがでしたでしょうか?
今回は東武東上線の路線と種別を紹介しました!
種別のそれぞれの役割を端的にまとめると、
という形になります。種別が多くてややこしいですが、上手く使いこなしていきましょう。
Part1は以上となります!最後までご覧いただきありがとうございました!