皆様、こんにちは。U5swです。
今回はJR西日本の、2021年10月2日に行われるダイヤ見直しに関して説明いたします!
見直しの概要
昨今の新型感染症の影響に伴う大幅な利用者減少に伴い、今年春のダイヤ改正で大幅に見直しを行いました。しかし、感染症の影響はとどまることを知らず、今後の経営面を踏まえると、更なるダイヤ見直しが必要となり、7月に秋におけるダイヤ見直しが発表されました。
今回はどのような線区において見直しを行うのかについて、各地区に分けた上で説明していきます。
アーバンネットワーク(京阪神地区)
昼間時間帯の一部線区における減便
減便を行う線区とその内容を以下にまとめます。
- 琵琶湖線(米原〜長浜間)→10~15時台の新快速を毎時2本を1本に減便
- JR京都線(高槻〜京都間)→10~13,15時台の普通を毎時8本を4本に減便<土休日のみ減便>
- JR神戸線(西明石〜須磨間)→10~11時台の普通を毎時8本を4本に減便<土休日のみ減便>
- 山陽、赤穂線(播州赤穂〜姫路間)→10~14,15時台の新快速or普通を毎時2本から1本に減便(※網干〜姫路間は網干〜米原間の普通(快速)を含む毎時3本)
- 山陽線(上郡〜相生間)→10~15時台の普通を毎時2本から1本に減便
- 大和路線(加茂〜奈良間)→11~15時台の大和路快速を毎時2本から1本に減便(※木津〜奈良間は京都〜奈良間のみやこ路快速,普通を含む毎時5本<平城山は毎時3本>)
路線の末端部を中心に減便が行われています。特に毎時2本体制を保ってきた米原〜長浜間、上郡or播州赤穂〜網干間、木津〜加茂間が揃って半減となり、1時間に1本しか来なくなってしまうのを見ると、いかに利用客が落ち込んでいるかがわかります。
金沢支社
半減や一部区間完全運休が噂されていた路線の見直し
以前、運行本数の半減や、一部区間における完全運休が報道されていた、小浜線と越美北線の見直しです。
- 小浜線
- 敦賀〜小浜間:平日30本、土休日28本→全日24本
- 小浜〜東舞鶴間:全日26本→全日22本
- 越美北線
- 福井〜越前大野間:18本→15本
- 越前大野〜九頭竜湖間:9本のまま
こう見ると、報道がまるで嘘のような(?)小規模な見直しに留まっていることがわかります。沿線の声もあってかJR西日本的には頑張って頑張って最低限の減便にとどめたと言うべきでしょうか?
しかし、これだけ見直しを行っても厳しいようであれば、半減や一部区間完全運休も現実味を帯びてくるため、依然厳しい状況であることに変わりはないでしょう。
小浜線半減のニュースはこちら↓
Yahoo!ニュース
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この他、城端線の全列車がワンマン運転で行う他、一部時刻や両数の見直しも行われます。
和歌山支社
一部列車の見直し
- きのくに線→末端部における、土休日の朝夕の一部列車を運休<下記は対象列車>
- 紀伊田辺17:41発周参見行き
- 周参見18:26発紀伊田辺行き
- 紀伊勝浦8:23発新宮行き
- 紀伊勝浦18:33発新宮行き
- 新宮7:55発紀伊勝浦行き
- 新宮18:04発紀伊勝浦行き
- 和歌山線→和歌山〜粉河間における、昼間時間帯の一部列車を運休(毎時2本から1本へ)
- 和歌山→粉河間:和歌山発10~13時台
- 粉河→和歌山間:粉河発11~14時台
きのくに線末端部は、土休日の朝夕時間帯の区間列車が需要がないため、和歌山線は和歌山口の利用客が増える区間の需要が見込まれないため、それぞれ減便となってしまいました。
福知山支社
一部列車の見直し
- 山陰線(園部〜胡麻間):土休日夕方の胡麻発着の列車の運転取りやめ
- 園部17:48発、18:49発胡麻行きの2便
- 胡麻18:14発、19:21発園部行きの2便
- 山陰線(豊岡〜城崎温泉間):土休日朝の城崎温泉始発の列車を豊岡始発に変更
- 城崎温泉6:50発福知山行き→豊岡(7:01)始発福知山行きへ
- 山陰線(浜坂〜鳥取間):最終列車の繰り上げ
- 浜坂23:03発鳥取行き→22:44発へ繰り上げ<平日のみ、豊岡方面からの浜坂行きとの接続が9分と改善>
- 鳥取22:07発浜坂行き→22:35発へ繰り上げ
主に土休日を中心に減便が行われます。胡麻ローカルは、沿線にある明治国際医療大学および病院が沿線にある(最寄駅:鍼灸大学前駅)ため、利用が少ない土休日に運休します。
また豊岡〜城崎温泉間も、土休日の朝は利用客が少ないため、減便となります。
岡山支社
各線区において、一部列車の運転取り止めと終電繰り上げが行われます。
山陽本線
- 岡山19:55発 快速サンライナー福山行き<平日のみ運行>
- 岡山20:31発 快速サンライナー福山行き<平日のみ運行>
- 岡山0:04発 普通倉敷行き<岡山→倉敷間最終列車、改正後は岡山23:37発 普通備中高梁行きが終電に>
- 福山20:50発 普通岡山行き<平日のみ運行>
- 福山21:50発 普通岡山行き<平日のみ運行>
瀬戸大橋線
- 岡山23:03発 普通茶屋町行き<金・土曜日のみ運行>
津山線
- 金川13:04発 普通岡山行き
- 津山21:00発 普通岡山行き
- 岡山12:16発 普通金川行き
- 岡山22:30発 普通津山行き
桃太郎線
福塩線
- 福山13:35発 万能倉行き
- 福山21:52発 府中行き
- 万能倉14:13発 福山行き
因美線
- 美作加茂15:53発 津山行き
- 津山15:17発 美作加茂行き
この他、津山線、姫新線、因美線、芸備線の一部列車の時刻変更があります。
広島支社、山口支社
芸備線
三次19:32発備後落合行き→備後庄原行きに変更(備後庄原→備後落合間運転取り止め)
改正後は、備後庄原18:03発の備後落合行きが最終列車となります(従来は20:05発のため、2時間の終電繰り上げとなる)
福塩線
朝時間帯の列車の時刻と運転区間を以下のように変更します。
下り(府中→三次)
- 1本目<府中5:28発、吉舎6:47発、三次7:16着>→<府中5:13発、吉舎6:46発、三次7:16発>(始発を15分繰り上げ)
- 2本目<府中6:34発、吉舎8:12発、三次8:42着>→<府中7:04発、吉舎8:20発、三次8:50着>
- 3本目<府中8:11発、吉舎9:29発、三次9:59着>→<吉舎8:50発、三次9:20着>(府中〜吉舎間運転取り止め)
上り(三次→府中)
- 1本目<三次5:15発、吉舎5:45発、府中7:20着>→<三次5:00発、吉舎5:30発、府中6:46着>(始発を15分繰り上げ)
- 2本目<三次6:14発、吉舎6:47発、府中8:02着>→<三次6:00発、吉舎6:33発、府中7:50着>
- 3本目<三次7:40発、吉舎8:14発、府中9:32着>→<三次7:40発、吉舎8:12着>(吉舎〜府中間運転取り止め)
山陽線
毎週月曜日に、昼間時間帯での設備点検と保守工事を行うため、以下の列車が運転取り止めとなります。
- 岩国9:35発 新山口行き(新山口11:40着)
- 新山口11:05発 小月行き(小月11:51着)
- 小月11:54発 岩国行き(岩国15:17着)
まとめ
3月のダイヤ改正で、大幅な見直しが行われましたが、利用者の回復が見込めないことから、更なる減便が行うという、JR西日本的にはとても苦しい状況であることがわかります。
実際、芸備線の末端区間、および木次線では廃線も検討されていることもありますし、これからも厳しい状況は続くかと思われます。なんとかコロナ禍が早く収まりつつ、業績回復に向けて進んでいって欲しいと思います。
今回はここまでとなります。最後までご覧くださいましてありがとうございました。
JR西日本の公式プレスリリースはこちらから
2021年秋 ダイヤ見直しについて:JR西日本
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