皆様、こんにちは。U5swです。
今回は、2023年度版の、東海道・山陽新幹線で運行している、”のぞみ号”の停車駅パターンに関して解説します!
“のぞみ号”は、東海道新幹線の起点である東京駅から、山陽新幹線の終点である博多駅までを結ぶ速達種別です。途中、新横浜や名古屋、京阪神、岡山、広島、小倉といった大都市や地方の中心都市に停車し、東京〜新大阪間を約2時間20分、東京〜博多間を約5時間で結んでいます。
全国の新幹線でもメジャーなのぞみ号であり、東海道・山陽新幹線の中で最も多く運転されており、最繁忙期には東海道新幹線内で毎時12本運行されるほど、常に利用客で賑わっています。
のぞみ号の使用車両は、JR東海およびJR西日本が保有するN700系、N700S系の16両編成となっています。座席の種類は普通車自由席、普通車指定席、グリーン車指定席の3種類が設けられており、その内、
と分類がなされています。
それでは、本題ののぞみ号の停車駅に関して解説します。停車駅の特徴の都合により、東海道新幹線区間と山陽新幹線区間に分けて説明します。
まず、東海道新幹線内の”のぞみ号”の停車駅ですが、定期列車、臨時列車に関わらず、全てののぞみ号が以下の駅に停車します。
東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪
停車駅はこの6駅に統一されており、他の駅に追加停車したり、逆に特別に通過することはありません。とてもわかりやすいですね。
なお、東海道新幹線内の定期のぞみ号の運行本数は、ほとんどの時間帯で毎時4本運行がなされ、
で構成されています。この定期のぞみ号に加えて、毎時最大8本までの臨時のぞみ号が運行できるようになっています。
なお、東京駅の下りのぞみ号の時刻、新大阪駅の上りのぞみ号の時刻は以下の通り。
次に、山陽新幹線内の”のぞみ号”の停車駅ですが、東海道新幹線内とは異なり、各列車において停車駅が変わってきます。基本的には、全列車が停車する駅に、1駅追加で選択停車駅に停車するようになっています。
ここで、全列車停車駅と選択停車駅は以下の通りです。
以上で示したのぞみ号の停車駅の内、山陽新幹線で列車によって停車駅が変わる選択停車駅に、どののぞみ号が停車するのか?この項で細かく見ていこうと思います。
なお、分類の対象は定期列車であり、臨時列車(または定期列車の区間を延長した延長区間)の選択停車駅に関しては、今回対象外とさせていただきます。詳しくは時刻表をご確認ください。
新神戸駅と姫路駅の間に位置する西明石駅。この駅にはほとんどののぞみ号が通過し、こだま号やひかり号のみが停車するイメージが強い駅です。
しかし、この西明石駅において、上下線共に1日1本ずつ、この西明石駅に停車するのぞみ号が設定されています。
下りののぞみ号は、東京20:33発岡山行きの”のぞみ93号”1本のみが当駅に停車します。西明石駅には23:22に到着し、岡山まで向かいます(岡山への最終列車でもある)。
上りののぞみ号は、西明石6:01″始発”の東京行き”のぞみ66号”が運行されています。西明石駅を始発としている理由は、新神戸から名古屋・東京方面へ向かう方への始発列車を確保するのがメインですが、新神戸駅が2面2線の駅で列車同士の追い抜きや待避、列車の留置ができないことから、隣の西明石駅を始発として運行させています。この列車は、9時前には東京に着くようになっています。
各列車の発車時刻(終着駅は到着時刻)は以下の通り。
兵庫県南西部の中心駅である姫路駅には、ほとんどの時間帯において毎時1本の定期のぞみ号が停車するようになっています。
但し、大半ののぞみ号は広島駅を起終点とするのぞみ号となっており、小倉・博多方面とのアクセスは乗り換えが必要となります(さくら号も日中時間帯は姫路駅を通過する模様)。
下り(岡山方面)に関しては、1日18本ののぞみ号が姫路駅に停車します。その内、75,77,79,81,83号の5列車は福山駅にも停車しています。また、95号に関しては姫路行きであり、東京駅を21時前に発車する便になっています。
ほとんどの時間帯において毎時46分発の広島行きとなっており、東京駅毎時48分発ののぞみ号が該当します。
上り(東京方面)に関しては、1日18本ののぞみ号が姫路駅に停車します。その内、68号は当駅始発便となり、東京駅へ9時前に到着する列車となります。また、76,78号の2列車は福山駅にも停車しています。
ほとんどの時間帯において毎時59分発となっています。広島駅毎時3分発ののぞみ号が該当します。
各列車の発車時刻(終着駅は到着時刻)は以下の通り。
※ 広島7:57始発ののぞみ84号に関しては、広島→岡山間を運休する場合があり、ご利用状況に合わせて臨時列車として運行する場合があるので、運行日に気をつけましょう。なお、岡山→東京間は毎日運行の定期列車として運行されます。
広島県東部にあり、広島県第2の都市である福山市の中心駅である福山駅。この駅にはほとんどの時間帯において、毎時1本ののぞみ号が停車しています。
下り(広島方面)に関しては、1日に18本ののぞみ号が停車します。その内、75,77,79,81,83号の5列車は姫路駅にも停車しています。
夕方の一部時間帯と深夜帯は広島行きですが、その他は博多行きです。
ほとんどの時間帯において毎時04分発の博多行きとなっており、東京駅毎時30分発ののぞみ号が該当します。
上り(東京方面)に関しては、1日に17本ののぞみ号が停車します。その内、76,78号の2列車は姫路駅にも停車しています。朝と夕方の一部時間帯は広島始発で、他は博多始発です。また、272号は名古屋行きとなっています。
ほとんどの時間帯において毎時41分発となっています。博多駅毎時15分発ののぞみ号が該当します。
各列車の発車時刻(終着駅は到着時刻)は以下の通り。
山口県の工業都市の中心駅の徳山駅。こちらは小規模の停車ですが、主に首都圏、中京圏、京阪神方面〜徳山への工業地域への出張等の需要から一部ののぞみ号が停車しています。
かつてはもう少し停車便がありましたが、2023年のダイヤ改正において、のぞみ号が新山口駅に(後述)、さくら号が徳山駅に毎時1本停車するのに加えて、発車時刻を統一することでわかりやすいダイヤとしたため、ごく限定した停車となりました。
下り(博多方面)に関しては、1日に5本ののぞみ号が停車します。但し、徳山駅に停車する列車は昼間と夜間時間帯に限られます。また、博多行きの最終便である59号も当駅に停車します。
上り(東京方面)に関しては、1日に4本ののぞみ号が停車します。但し、徳山駅に停車する列車は朝と夕方時間帯に限られます。
各列車の発車時刻(終着駅は到着時刻)は以下の通り。
山口県の県庁所在地山口市の中心駅である新山口駅。この駅にはほとんどの時間帯において、毎時1本ののぞみ号が停車しています。先述の通り、2023年ダイヤ改正において、のぞみ号の新山口駅停車パターンが統一されたため、よりのぞみ号が利用しやすくなっています。
下り(博多方面)に関しては、1日に14本ののぞみ号が停車します。273号(名古屋始発)を除いて毎時34分発となっています。ほとんどの時間帯における、東京駅毎時12分発ののぞみ号が該当します。
上り(東京方面)に関しては、1日に15本ののぞみ号が停車します。2号と270号(名古屋行き)を除き、毎時11分発となっています。ほとんどの時間帯における、博多駅毎時36分発ののぞみ号が該当します。
各列車の発車時刻(終着駅は到着時刻)は以下の通り。
最後に、博多から新横浜、品川、東京への最終列車である”のぞみ64号”です。この列車に限り、
“選択停車駅に1駅も停車しない列車”
となっており、博多を出ると小倉、広島、岡山、新神戸、新大阪、京都、名古屋、新横浜、品川、東京の順に停車します。
また、選択停車駅に1駅も停車しないこと、名古屋から先、首都圏方面への最終列車ということもあり、全体の所要時間は4時間46分(博多18:59発、東京23:45着)と、のぞみ号の中で最も速く走る列車でもあります。
各駅の発車時刻(東京は到着時刻)は以下の通り。
最後に、定期のぞみ号の東京〜博多間におけるパターンダイヤを以下にまとめておきます。例として、下りは東京駅12時台に発車するのぞみ号、上りは新大阪駅12時台に発車するのぞみ号を挙げています。
いかがでしたでしょうか?
今回は2023年ダイヤ改正における、のぞみ号の停車パターンを解説しました!
東海道新幹線は停車駅が統一されていてわかりやすいですが、山陽新幹線は列車によって停車駅が分かれます。ただ、どの時間に何処に停車するのかはほとんどパターン化されているため、この記事をきっかけに上手く活用していただけると幸いです。
次回はひかり号に関してまとめていきますので、お楽しみに。
今回はここまでとなります。最後までご覧いただきましてありがとうございました!