皆様、こんにちは。U5swです。
今回は山陽・九州新幹線のさくら号の停車駅パターンを解説します!
“さくら号”は、山陽新幹線の起点である新大阪駅から、九州新幹線の終点である鹿児島中央駅までで運行している、停車型の種別です。
1日を通して運行されている種別であり、山陽新幹線内ではかつての”ひかりレールスター号”が担っていた役割を担い、地方の主要駅にも停車しつつ速達性も兼ねています。九州新幹線内では列車によって各駅に停車する区間があったり、全区間でほとんどの駅を飛ばして速達性を確保するものと、時間帯や他列車の兼ね合いで色々なタイプが存在します。詳しくは次に紹介します。
さくら号の使用車両は、JR西日本およびJR九州が保有するN700系の8両編成、およびJR九州が保有する800系の6両編成となっています。
まず、N700系の8両編成における座席の種類は、普通車自由席、普通車指定席、グリーン車指定席の3種類が設けられており、その内、
と分類がなされています。
次に、800系の6両編成における座席の種類は、普通車自由席、普通車指定席の2種類のみで、グリーン車は連結されていません。
となっています。
まず、さくら号の停車駅パターンと運行区間を大まかに分けると、以下の3パターンとなります。この3パターンを基準に、停車駅の説明を行なっていきます。
次に、全てのさくら号が停車する駅を以下に示します。
新大阪、新神戸、岡山、福山、広島、小倉、博多、新鳥栖、久留米、熊本、川内、鹿児島中央
この全列車停車駅に加え、以下の選択停車駅に停車します。
西明石、姫路、徳山、新山口、新下関、筑後船小屋、新大牟田、新玉名、新八代、新水俣、出水
まず、さくら号の速達便であるFさくらです。先述の通り、熊本〜川内間の途中駅である新八代、新水俣、出水を通過することで、熊本〜鹿児島中央間の速達化を実現しています。
ここで、Fさくらが走る条件としては、熊本〜鹿児島中央間において、
となっています。
運行列車と停車駅は以下の通り。
下りのFさくらは1日8本運行されます。山陽新幹線内では、列車ごとに停車駅が異なっており、
となっています。九州新幹線内は全列車停車駅が統一されています。
上りのFさくらは1日7本運行されます。下り同様、九州新幹線内の停車駅は統一されています。但し、山陽新幹線内は列車によって以下の停車駅となっています。
次に、停車型タイプのSさくらです。基本的には、熊本〜鹿児島中央間を各駅に停車することで、同区間の各駅停車タイプのつばめ号を補完する役割を担います。さくら号のタイプで1番多くの本数が運行されています。
運行列車と停車駅は以下の通り。
下りのSさくらは1日9本運行されます。その内、最終の573号が熊本行きで、その他は鹿児島中央行きとなっています。
まず、山陽新幹線内の選択停車駅に停車する列車は以下の通りです。
次に、九州新幹線内の選択停車駅ですが、基本的に久留米〜熊本間はノンストップで走りますが、以下の列車は久留米〜熊本間の駅に停車します。
上りのSさくらは1日10本運行されます。その内、540号は熊本始発で、それ以外は全て鹿児島中央始発です。
まず、九州新幹線内の選択停車駅ですが、基本的に久留米〜熊本間はノンストップで走りますが、以下の列車は久留米〜熊本間の駅に停車します。
次に、山陽新幹線内の選択停車駅に停車する列車は以下の通りです。
最後に、広島および博多発着のKさくらです。5往復運行され、内1往復が広島発着、残りの4往復が九州新幹線完結列車となっています。
停車駅に関してはSさくらとほぼ同様の停車駅であり、九州新幹線内は全ての列車が久留米〜熊本間ノンストップ、熊本〜鹿児島中央間各駅停車とシンプルになっています。
なお、広島発着の列車の山陽新幹線内において、401号は徳山、新山口、新下関の3駅に、406号は新山口、徳山の2駅に停車します。
最後に使用車両ですが、下り4本(401号除く全て)、上り2本(400号,404号)は6両編成の800系車両が使用され、それ以外は8両編成のN700系車両が使用されます。
ここまで、停車駅のパターンや運行区間によって、3つのパターンに分けて説明を行いました。しかし、東海道・山陽新幹線のひかり号のように、ほとんどの時間帯で運行パターンが決まっているわけではなく、変則的な停車パターンだったり、時間帯によって停車型と速達型が固まったりしていることから、わかりにくい部分が多いため、最後にさくら号全体の時刻表を載せて、各時間帯の運行本数や選択停車駅の特徴を見ていこうと思います。
まず、全体的に1時間あたり1~2本の運行であり、基本的に1本の場合はSさくらが、2本の場合はFさくらとSさくらorKさくら(一部つばめ)が各1本ずつの運行となっています。
次に、山陽新幹線内の選択停車駅(姫路、徳山、新山口、新下関)の特徴を見ていきましょう。
姫路には下り11本、上り6本のさくら号が停車しています。上りと下りで停車本数が大きく異なりますが、代わりに速達型のみずほ号が下り3本に対して上り5本停車しています。
下りは日中午後を除いて毎時1本停車しており、上りは午前中は無停車(みずほ号がカバー)、日中午後も12時台を除き無停車で、夕方から毎時1本停車します。
さくら号(みずほ号)が停車しない時間帯は、広島発着ののぞみ号と岡山発着のひかり号(Sひかり)が毎時1本ずつ停車するようになっています。
徳山には下り9本、上り11本のさくら号が停車しています。2023年3月のダイヤ改正により、徳山と新山口にバラバラに停車していたのぞみ号とさくら号の停車駅を、のぞみ号は新山口、さくら号は徳山に1時間毎に1本停車するよう統一がなされました。
これにより、下りは13~17,20,21時台に毎時14分発、上りは9~18時台に毎時11分発と利用しやすくなりました。
なお、下りの午前日中時間帯(9~12時台)、夕方(18,19時台)、夜間(22,23時台)の停車がありませんが、この時間帯は一部を除いて徳山停車ののぞみ号が代わりに停車します。
一方で、上りの朝時間帯(7,8時台)は徳山停車ののぞみ号が代わりに停車しますが、夜間(19~21時台)はのぞみ号の停車はなく、こだま号のみとなります。
新山口には下り7本、上り7本のさくら号が停車しています。先述の通り、2023年改正でさくら号が徳山を中心に停車しているため、停車本数が少なくなっています。
下りは13~17時台と20,21時台が、上りは8~10時台、12~15時台、20,21時台にさくら号が停車しないので、その間はほとんどの時間帯においてのぞみ号とこだま号が毎時1本ずつ停車します(一部時間帯はみずほ号やひかり号でカバーしている)。
新下関には下り3本、上り5本のさくら号が停車しています。ここまでの選択停車駅の中でも停車本数が少ない駅であり、かつ停車駅カバーを行うのぞみ号やみずほ号も全列車が通過するため、直接辿りつきづらく、下関方面に行く場合は、一旦小倉まで行って山陽本線を利用するのが便利とも言えます。
基本的に日中時間帯には停車せず、朝夕を中心に停車しています。
いかがでしたでしょうか?
今回は山陽・九州新幹線のさくら号の停車駅パターンを紹介しました!
大まかな停車駅は決まっているものの、列車によって停車駅がバラバラであり、かつ速達型と停車型の運行バランスが不均等なため、停車パターンはひかり号よりも複雑だと言えるでしょう。
さくら号を利用する際は、是非停車駅に気をつけて利用しましょう。
今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!