皆様、こんにちは。U5swです。
今回は北陸新幹線のあさま号の停車パターンについて解説していきます!
あさま号は、1997年10月1日に開業した、北陸新幹線の前身である長野新幹線(高崎〜長野間)の頃から運行されている列車愛称です。その後2015年3月14日の長野〜金沢間延伸、長野新幹線を北陸新幹線と案内され始めてからも、あさま号は引き続き東京〜長野間のみを走行する列車として走り続けています。
使用車両はあさま号登場時からJR東日本のE2系8両編成が使用されていましたが、北陸新幹線金沢延伸と共に後継者であるE7系&W7系12両編成がデビューし、あさま号の運用にも入ることとなりました。
開業直後はあさま号限定でE2系で運転される定期列車が残っていましたが、2015年12月24日でE2系の定期列車の運行が終了。臨時列車でも2017年3月31日を最後に運行を終了したことで、北陸新幹線内の車両は全てE7系orW7系に統一されました(現在は上越新幹線の全列車もE7系に統一済み)。
E7系とW7系は12両編成で東京方が1号車、金沢・敦賀方が12号車となっており、普通車自由席は各列車によって以下のように変化します。
上記のように、列車や時期で座席の変化がありますが、基本的には1~5号車が普通車自由席、6~10号車が普通車指定席となっています。11号車はグリーン車指定席、12号車はグランクラス指定席(アテンダントサービスはナシ)となっています。但し、699号はグリーン車、グランクラスの設定がありません。
さて、本題となるあさま号の停車駅を紹介します。あさま号は金沢延伸前の長野新幹線時代は、あさま号しか走っていなかったため、各駅に停車する列車もあれば速達に特化していた列車もあり、中には高崎や上野まで通過するあさま号も存在していました。
しかし、金沢延伸に伴い、速達輸送に特化した”かがやき号”と、東京〜軽井沢、長野間で速達輸送を行う”はくたか号”が新設されたことを受けて、あさま号ははくたか号よりも停車駅の多い(一部同じ)列車に改められることとなりました。
加えて、上越新幹線の”たにがわ号”が北陸新幹線の開業で削減されたことを受けて、熊谷や本庄早稲田の両駅を補完するため”あさま号”が多く停車するようになりました。
よって、現在のあさま号の立ち位置は、”東京〜長野間をほとんどの駅に停車する列車”となっています。
あさま号の基本停車駅(ほぼ全ての列車が停車する駅)は以下の通りです。
東京、上野、大宮、高崎、軽井沢、佐久平、上田、長野
この停車駅は、“金沢発着のはくたか号”の東京〜長野間の基本停車駅と同じです(但し、602号は佐久平、上田を通過)、この8駅に加えて、一部列車を除いて以下の選択停車駅に停車します。
熊谷、本庄早稲田、安中榛名
この内、選択停車駅に1駅も停車せず、基本停車駅しか停車しないあさま号は、下りの長野行き605号、上りの東京行き600号と624号です。
そして、選択停車駅を通過する列車を以下にまとめます。
熊谷は高崎線や秩父鉄道線の交わる駅ということもあり、通過列車は少なめです。一方で、本庄早稲田は上越新幹線の単独駅であり利用者も少ないことから、通過列車は多めであり、特に下りの夜時間帯、上りの朝・夜時間帯を中心に通過が多く、代わりにとき号orたにがわ号が停車しています。安中榛名駅に北陸新幹線の単独駅ですが、利用者が非常に少ないため、昼間時間帯は約2時間に1本の割合で通過列車が現れます(上りは朝時間帯も通過列車アリ)。
以上、あさま号は列車によって細かく停車駅が分かれていることがわかりました。定期あさま号の合計停車パターンはどれくらいあるのかをまとめると、
以上、7パターンの停車駅があることがわかりました。
金沢延伸前よりはパターン数が減り、停車型タイプが中心となったあさま号も、現在でも7パターンの停車駅があることがわかりました。
最後に、2024年3月16日改正時点における、あさま号の各駅発着時刻を以下にまとめておきます。
ご覧の通り、時間帯および列車によって細かく停車駅が分かれているので、特に選択停車駅を利用される方は、発車時刻や列車の停車駅に十分注意して利用しましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は北陸新幹線のあさま号の停車パターンを紹介しました!
長野新幹線時代は東京〜長野間のエース的存在でしたが、金沢延伸に伴い北陸新幹線へ改称、かがやき号やはくたか号といった列車愛称が登場、延伸後も長野までの乗り入れを継続していることから、一気に脇役への立場へポジションを下げることとなりましたが、いざ細かく見てみると、とても個性のある面白い存在であることがわかりました。
東京〜長野間の途中駅の細かい需要を拾いながら、今後も北陸新幹線を支えていくことでしょう。
今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!