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【ミツレンジ化!?】山手線E235系の中央・総武緩行線転用について

皆様、こんにちは。U5swです。

今回は、山手線で活躍を行うE235系0番台の一部編成を、中央・総武緩行線用に転用する計画に関して深掘りします!

E233系の京葉・房総地区への転用が進んでいるが…

前回、E233系の一部編成が余剰により京葉・房総地区への転用が進んでいることを紹介しました。

しかし、転用の対象はE233系だけではなく、なんと東京都心の中心をひたすら周回している山手線のE235系0番台に関しても、E233系と同様の理由で、

中央・総武緩行線用に転用

する計画があると言われています。

E235系0番台の概要と山手線の現状

山手線のE235系。

まず、E235系0番台の概要ですが、既存のE231系500番台を置き換えるために2015年より先行試作車が登場、2017年より本格的な増備が行われ、2019年までに11両編成50本が出揃い、E231系500番台を置き換えました(E231系500番台は中央・総武緩行線用に転用)。

なお、50本中48本は、元々E231系500番台の10号車に連結されていたE231系4600番台のサハ車を、E235系4600番台に改造・改番した上でE235系0番台の10号車に組み込まれています。

この10号車はドア位置がイレギュラーな配置となっており、山手線の田端〜田町間で方向別で並走する京浜東北線が、とある事情で同区間を山手線の線路を借りて運行する場合に、山手線よりも1両少ない10両編成の京浜東北線の車両が山手線ホームのホームドアに対応するため、特殊な配置となっています。

ちなみに、E235系は側面上部の雨樋がない”Sastina車体”を採用しているため、10号車だけ屋根の構造が異なっており、E231系500番台からの流用車両であることが判別できます。

※トウ04編成とトウ05編成は流用車両ではなく完全新造車両の500番台のため、他の車両同様”Sastina車体”を採用しています。

次に、E235系0番台の主戦場である山手線ですが、全体が50本なのに対し、2026年改正における山手線全体の運用数は51運用、その内午前中で入庫する運用が14運用、午後に出庫する運用が11運用ということから、山手線の1日あたりの運用を回す必要最低編成数は40本となります。

即ち、仮に予備車を2本のみ確保するとなると、編成数は42本のみで充足し、余剰編成が8本と過剰になります。

山手線はコロナ禍の影響や、また山手線を並行して走る他路線の整備が進んできたことから、需要が減ったことでかなり本数が減らされ、その結果余剰編成も発生するようになってしまいました…

このことから、余剰編成を中央・総武緩行線用に転用し、また玉突きで編成を置き換えていこうという計画があります。なお、転用する場合は11両編成から10両編成へと1両減車されることとなりますが、この時脱車されるのは先述した10号車の4600番台となります。E231系時代から使用されており、製造年も2010年~11年で減価償却期間の13年も超えているため、廃車解体しても問題ないという算段になります。

転用の対象となる編成は?

ここで、山手線のE235系の内、どの編成が転用の対象と言われているのでしょうか? このヒントに関しては、E235系の

ワンマン運転・ATACS対応改造

の有無によって対象がはっきりとしてきました。山手線では2030年頃までにワンマン運転を実施する予定であることは明らかとなっています。

https://www.jreast.co.jp/press/2024/20241106_ho02.pdf

2026年3月時点において、ワンマン運転対応改造がなされたE235系の編成は

トウ04,05,09~30,32,34,36,38~44編成

となっており、トウ45編成が現在改造により入場中という状況です。

E235系トウ05編成。

先述した通り、トウ04,05編成の10号車は完全新製の車両であるため、転用の対象外となり改造工事施行済み、そして、トウ09編成以降の編成が改造工事施行の対象となることが濃厚と言えます。一方で、

トウ01,02,03,06,07,08編成

の6本に関しては、改造工事をすっ飛ばされている現状から、この6本が転用の対象編成となるでしょう。

転用先の中央・総武緩行線の車両事情は?

次に、E235系の転用先と言われている中央・総武緩行線の車両事情を振り返ります。2026年3月時点における中央・総武緩行線用の車両は以下の通り。

  • E231系500番台(ミツA編成、元山手線用車両):10両編成52本
  • E231系0番台(ミツB編成、中央・総武緩行線生え抜き車両):10両編成6本
  • E231系800番台(ミツK編成、東京メトロ東西線直通用車両):10両編成7本
中央・総武緩行線のE231系500番台。
E231系0番台(6ドア車組み込み時点、PhotoACより引用)

この内、元山手線用の500番台ミツA編成は大所帯かつ、こちらも2030年度までのワンマン運転対象路線となっており、一部編成でワンマン運転対応改造が施行されています。

東京メトロ東西線直通用の800番台は地下鉄直通による独自の仕様のため残存は確定しています。

一方で、500番台の転用分だけでは置き換え切れず、性能を500番台に合わせるべく従来のMT比を4M6Tから6M4Tにして組み替えを施行し残存している0番台ミツB編成は、ワンマン運転対応改造が施行されていません。そのため、山手線のE235系が転用されるとなると置き換え対象は“0番台のミツB編成”で確定となります。

ここで、2026年ダイヤ改正における中央・総武緩行線(地下鉄直通運用除く)の1日あたりの運用数(平日)は54運用となっており、その内、午前中に入庫する運用が7運用、午後に出庫する運用が1運用設定されており、1日の運用を回すための必要最低編成数は53編成となっています。ミツA編成とミツB編成の全体編成本数は52+6=58本であり、予備車をカウントしても余剰が発生するほどの余裕があります。

よって、仮に転用の対象と言われているE235系6本分でE231系0番台ミツB編成6本分を全て置き換え切らなくても充足するでしょう。山手線と中央・総武緩行線双方の運用事情と予備車確保の面から、“E235系の転用本数は4~5本”ほどと予想します。

E235系転用で置き換えられる車両の行方は?

最後に、E235系の転用により中央・総武緩行線から撤退が濃厚となっている、E231系0番台ミツB編成の行方も予想していきます。転用先として最有力なのは、

武蔵野

であり、8両編成に短縮し、残存している209系500番台の置き換えに充てるものと思われます。

現在では元ミツ車(一部元ケヨ車)の巣窟となっている武蔵野線の車両事情ですが、E231系0番台が大半な一方、一部209系も残存しています。

但し、武蔵野線の209系500番台は8両編成11本が残存しており、ミツB編成E231系0番台の10→8両編成6本のみでは完全に209系を置き換え切ることはできません。また、209系500番台は1999~2000年製なのに対し、ミツB編成のE231系0番台は2000~01年製とそこまで経年に差があるわけではないため、置き換えの効果は低いと思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は山手線E235系の中央・総武緩行線転用に関して説明しました!

先行試作車の登場から既に10年が経過しているとはいえ、早くも他線区への転用が噂されるようになり、当初は信じ難い転用計画だなと思っていましたが、山手線、中央・総武緩行線の現状と今後を整理すると、E235系の転用はやむを得ないのかなと思います。今後の車両の動向に注目していきましょう。

今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!

参考文献

今回の記事作成にあたり、以下のサイト様の情報を参考文献として扱っています。

・山手線E235系の中央・総武緩行線転出-4号車の5号車寄り様

山手線E235系の中央・総武緩行線転出
山手線系統で余剰となったE235系の中央総武線各駅停車転出。【余剰車に関する状況】E235系0番台は50編成が導入されましたが、早くも多数の余剰が発生しています。旅客需要の急激な減

・運用調査-loo-ool.com様

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