【国鉄車置き換えへ?】223系が続々と京都に集まる理由(2022.4.15追記)

鉄道
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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は、2022年春のダイヤ改正後に話題となっている、223系の転属に関して説明と理由を考えました。

223系とは?

まず、223系に関して説明します。

新快速を中心に活躍する223系1000番台。

223系は1994年にデビューした、JR西日本の近郊形車両です。JR西日本のフラッグシップトレインとして、関西のアーバンネットワークを中心に縦横無尽に活躍しています。

番台も細かく分けられており、各線区において仕様も異なります。

  • 0番台(日根野車):阪和線、関西空港線用
  • 1000番台(網干車):JR京都線、JR神戸線、琵琶湖線、湖西線用(130km/h対応,一部座席指定車両Aシートに改造)
  • 2000番台(網干車):JR京都線、JR神戸線、琵琶湖線、湖西線用(130km/h対応)
  • 2500番台(日根野車):阪和線、関西空港線用
  • 5000番台(岡山車):本四備讃線(130km/h対応,JR四国5000系と共通運用)
  • 5500番台(福知山車):山陰線(嵯峨野線)、福知山線、舞鶴線用(221系と併結可能,ワンマン運転対応)
  • 6000番台
    • (網干車):JR京都線、JR神戸線、琵琶湖線用(221系と併結可能)
    • (宮原車):JR宝塚線用
    • (京都車):嵯峨野線、湖西線、草津線用(221系と併結可能)

そんな223系の一部編成が、続々と京都へ転属???

このように、様々な線区、用途に応じて活躍を続けている223系ですが、ここ最近、鉄道ファンを驚かせる車両の動きがありました。

一体どのような動きがあったのか?次にまとめていきます。

2500番台がまさかの京都へ!?

阪和線、関西空港線を中心に活躍する2500番台。

まず、1番ビックリした動きがこちら。

元は日根野支所所属で、関空・紀州路快速を中心に活躍を続けていた2500番台の内、HE419(2503)編成とHE420(2504)編成の計2編成が、2022年3月13日に京都支所へと回送され、新たにR51(2503)編成、R52(2504)編成として活躍する見込みであることがわかりました。

まさか2500番台が、日根野車から転属するとは想像もつきませんでした。

223系の内、日根野支所所属の0番台および2500番台と、その他の支所および車両区に所属する番台では、外観や仕様が大きく異なっています。

日根野支所の223系は、ラインカラーが白と紺色のグラデーションタイプになっているのに対し、その他の223系はラインカラーが白・茶・青の「関西急電」と呼ばれるタイプになっています。

また、座席配置も異なり、日根野支所の223系は、空港アクセス列車としての役割も担う関係で、大きな荷物が置けるよう1+2の転換式クロスシートを採用しているのに対し、その他の223系は2+2の転換式クロスシートを採用しています。

京都支所に所属している近郊形車両は、全ての車両が2+2の転換式クロスシート(国鉄車の一部は2+2のボックスシート)となっていますし、「関西急電」色のラインカラーを纏っている221系や223系が既に所属しているため、今後この2編成がラインカラーや座席配置を変更するのかが気になるところです。

網干車の6両編成も京都へ!?

2500番台2編成の転属に衝撃が走りましたが、その翌日にはまた驚きのニュースが舞い込んできました。

今度は、網干支所に所属していた2000番台の内、6両編成を組成しているJ13(2099)編成とJ14(2101)編成の2編成が、2022年3月14日に京都支所に回送されました。そして、新たにP01(2099)編成、P02(2101,現段階では不明)編成として、こちらも京都支所の車両として活躍する見込みであることがわかりました。

網干支所から京都支所への転属は、昨年にも行われており、4両編成の元V56(2093)編成と元V57(2094)編成が転属し、6000番台化(221系と併結運転可能な性能に改造)した上で、R01(2093→6093)編成、R02(2094→6094)編成として、嵯峨野線や湖西線、草津線で活躍を行っています。またR02編成に関しては、「森の京都QRトレイン」として、特別なラッピングが施されています。

2021年に転属した223系6000番台P02編成、「森の京都QRトレイン」。(photoACより引用)

今回転属した6両編成の223系も、同様に嵯峨野線や湖西線、草津線で活躍するものと思われます。

223系が続々と京都に集まっている理由を考察

以上、4両編成2本と6両編成2本の223系が京都支所に集結し、新たに運行を開始しようとしていますが、なぜ続々と京都支所に集まっているのでしょうか?

これには、「JR西日本の利用状況」と「国鉄型車両の存在」の2つが大きく関わっているものと考えています。

JR西日本の利用状況

まずは、JR西日本の利用状況です。昨今の情勢から、利用者が大きく落ち込み、全国の鉄道会社は厳しい経営を強いられています。

そのため、各路線で利用状況に合わせた減便や運行区間短縮が相次いでおり、運行本数が減ることによって車両に余剰が発生しています。

JR西日本も、路線の中で特に利用者数の少ない末端区間や、利用者が少ない日中時間帯を中心に減便や運行区間短縮を徹底して行っています。

日根野車が活躍する阪和線では、朝夕ラッシュ時、深夜時間帯の本数見直し、日中時間帯の区間快速を日根野発着から熊取発着に短縮するなど運用減少が相次いでおり、網干車でも、姫路〜播州赤穂間の列車を毎時2本から1本に減便、日中時間帯の野洲〜米原間の新快速を毎時2本から1本に減便するなど見直しが行われています。

運用数が減少すると、車両に余剰が生じることとなり、車庫で休む時間が増えて持て余してしまうこととなります。これでは非常に勿体無いため、別の支所に転属させて有効活用させた方が良いと判断し、今回の転属に至ったものと考えられます。

国鉄型車両の存在

京都支所の車両が活躍する路線として、嵯峨野線(京都〜園部間)、湖西線、草津線が挙げられますが、これらの路線も、近年のダイヤ改正で減便や運行区間短縮が相次いでいます。

では?なぜ京都支所に集結する必要があるのか?

それは、「国鉄型車両の存在」です。

JR西日本では、近年221系や223系といった、「JR化後に製造、デビューされた車両」がほとんどを占めるようになってきました。

しかし、現在でも、「JR化前の国鉄時代に製造されたベテラン車両」が今でも限定的に運行されています。

この京都支所にも「国鉄型車両」が未だに活躍しています。

113系と117系の2形式です。

113系
117系

これらの車両は現在、湖西線と草津線(琵琶湖線)で限定的に使用されています。

2022年3月現在の京都支所所属の113系と117系の在籍数は以下の通り。

  • 113系:4両編成16本(内C編成5本、L編成11本)
  • 117系:8両編成1本(T編成)、6両編成5本(S編成)

このように今でも国鉄型車両が頑張り続けていますが、当然ベテランの車両であり、老朽化が進行しつつあります。そのため、近い将来必ず置き換えを行わなければなりません。

そこで、減便によって余った223系を京都支所に転属させることで、国鉄型車両を置き換えることができます。

今回の場合、元2500番台の4両編成が113系を、元2000番台の6両編成が117系をそれぞれ置き換えると考えても良いでしょう。

223系は、従来の車両よりもスピードアップを実現しつつ、快適性を更に向上させた車両であり、かつ221系の性能に合わせることで、221系と共に柔軟な運用を組むことができるフレキシブルな特性を持っています。

世代交代を進めつつ、運用をより柔軟かつ効率的にする意味でも、この転属は大きいものと思われます。

今回やってきた223系のみでは全てを置き換えることはできませんが、今後の利用状況や車両の状態によっては、更に転属による置き換えが進むでしょう。

その他気になる223系の動き

今回の京都転属車以外にも、様々な223系が疎開や留置されています。

まず、JR宝塚線の丹波路快速や区間快速で使用されていた、宮原支所所属の6000番台4両編成5本(MA01(6104)編成〜MA05(6108)編成)が宮原支所の客車線(非電化線)に留置されています。この5編成に関しても、今後京都支所に転属して国鉄型車両を置き換える可能性が高いですね。

また、網干支所の223系6両編成(J編成)も一部が疎開されています。その中でも驚いたのがJ10(2084)編成。その疎開先は「まさかの岡山!!!」

岡山には5000番台が所属しているとはいえ、近畿地区の2000番台が岡山にやってくるとは予想外すぎました。

岡山地区には国鉄車に代わり、新たに新型車両を導入する旨が発表されているため、223系が転属の可能性が低いものの、新型車両導入に向けてのデータ採取に使用される可能性があります(以前広島地区の227系導入前に223系が広島地区で試運転を行ったことがある)。

その他、J4(2063)編成が宮原に、J8(2075)編成が高槻にそれぞれ疎開されています。こちらに関しては、いずれは117系の置き換え用として京都支所に転属する可能性が高いと見ています。

更に、221系に関しても、奈良支所のNB802(31)編成の8両編成が2022年3月14日に京都支所に回送されています。こちらに関しては、117系で1編成のみ残っている8両編成(T編成)を置き換える可能性が高いですね(もしくは既存の221系4両1編成を活用し、6両2編成に編成組み替えを行う可能性もあり)。

(2022.4.9追記) 223系の新たな動き

網干の4両編成がまた京都へ

2022年4月3日、網干支所に所属していた4両編成の2000番台、V64(2103)編成が、京都支所に転属のため回送されました。こちらも6000番台に編入の上、113系置き換え用として運用を開始する見込みです。おそらくR03(6103)編成になるでしょう。

宮原に疎開されていた4両編成3本が一気に京都へ

2022年4月6日、宮原支所で疎開留置されていた、4両編成の6000番台、MA01(6104)編成、MA02(6105)編成、MA03(6106)編成が、3編成連結の12両編成で京都支所に転属回送がなされました。この3編成も113系置き換え用として運用を開始する見込みです。

また、元MA01編成は、R201編成に改番されているとの確認がありました。R04編成として続番で割り振られるものと思われましたが、霜取り用のダブルパンタグラフ車両であるため、そちらで区別したのかな?と推測されます。

よって、MA02編成はR202編成に、MA03編成はR203編成に同様な改番がなされるでしょう。

そして、この流れから、未だ宮原疎開されているMA04(6107)編成、MA05(6108)編成もその内京都に転属することが濃厚と思われます。

(2022.4.15追記)223系の動き

2022年4月11日、宮原疎開の残りのMA04(6107)編成、MA05(6108)編成も揃って京都支所に転属されました。

これにより、宮原支所で留置されていた全5編成が、今後京都支所で活躍を続けるものと思われます。

223系(221系)の動きと国鉄車置き換え予想のまとめ(2022.4.15更新)

最後に、車両の動きを簡潔にまとめます。

223系

  • 元日根野所属2500番台<4両編成2本>HE419編成、HE420編成→京都転属、R51編成、R52編成に改番、6000番台or6500番台化?
  • 元網干所属2000番台<6両編成2本>J13編成、J14編成→京都転属、P01編成、P02編成に改番、6000番台化?
  • 元網干所属2000番台<4両編成1本>V64編成→京都転属、R03編成に改番?、6000番台化濃厚
  • 宮原所属6000番台<4両編成5本>MA01編成〜MA05編成→客車線(非電化線)留置中
    • MA01編成〜MA03編成→京都転属、R201編成〜R203編成に改番
    • MA04編成、MA05編成→京都転属、R204編成、R205編成に改番?
  • 網干所属2000番台<6両編成3本>J4編成、J8編成、J10編成→宮原、高槻、岡山に疎開中→今後京都転属???

221系

  • 元奈良所属<8両編成1本>MA802編成→京都転属?8両のまま?編成組み替えアリ?

113系

  • 4両編成16本→223系R編成(4両編成)で置き換え?

117系

  • 8両編成1本→221系で置き換え?
  • 6両編成5本→223系P編成(6両編成)で置き換え?

まとめ:今後の動向に注目!

223系の動向に目が離せない!

いかがでしたでしょうか?

今回は223系が続々と京都に集まっている理由を紹介していきました。

近年の情勢による減便、国鉄型車両の存在の2点を中心に解説していきましたが、転属車両と国鉄型車両の動向がどうなるか、引き続き注目していきましょう!

今回はここまでとなります!最後までご覧くださいましてありがとうございました!

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