【国鉄車置き換えへ】223系が続々と京都に集まる理由(2022.9.27更新)

鉄道
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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は、2022年春のダイヤ改正後に話題となっている、223系の京都支所転属に関しての説明と、転属の理由に関して紹介します!

223系とは?

まず、223系に関して説明します。

新快速を中心に活躍する223系1000番台。

223系は1994年にデビューした、JR西日本の近郊形車両です。JR西日本のフラッグシップトレインとして、関西のアーバンネットワークを中心に縦横無尽に活躍しています。

番台も細かく分けられており、各線区において仕様も異なります。

  • 0番台(日根野車):阪和線、関西空港線用
  • 1000番台(網干車):JR京都線、JR神戸線、琵琶湖線、湖西線用(130km/h対応,一部座席指定車両Aシートに改造)
  • 2000番台(網干車):JR京都線、JR神戸線、琵琶湖線、湖西線用(130km/h対応)
  • 2500番台(日根野車):阪和線、関西空港線用
  • 5000番台(岡山車):本四備讃線(130km/h対応,JR四国5000系と共通運用)
  • 5500番台(福知山車):山陰線(嵯峨野線含む)、福知山線、舞鶴線用(221系と併結可能,ワンマン運転対応)
  • 6000番台
    • (宮原車):JR宝塚線用
    • (京都車):嵯峨野線、湖西線、草津線用(221系と併結可能)

そんな223系の一部編成が、続々と京都へ転属???

このように、様々な線区、用途に応じて活躍を続けている223系ですが、ここ最近、鉄道ファンを驚かせる車両の動きがありました。

一体どのような動きがあったのか?次にまとめていきます。

2500番台がまさかの京都へ!?

阪和線、関西空港線を中心に活躍する2500番台。

まず、1番ビックリした動きがこちら。

元は日根野支所所属で、関空・紀州路快速を中心に活躍を続けていた2500番台の内、HE419(2503)編成とHE420(2504)編成の計2編成が、2022年3月13日に京都支所へと回送され、新たにR51(2503)編成、R52(2504)編成として活躍することがわかりました。

車両番号転属前編成番号転属日転属後編成番号運用復帰日
2503HE4192022.3.13R51未復帰
2504HE4202022.3.13R52未復帰

まさか2500番台が、日根野支所から京都支所へ転属するとは想像もつきませんでした。

223系の内、日根野支所所属の0番台および2500番台と、その他の支所および車両区に所属する番台では、外観や仕様が大きく異なっています。

日根野支所の223系は、ラインカラーが紺色のグラデーションタイプになっているのに対し、その他の223系はラインカラーが白・の「関西急電」と呼ばれるタイプになっています。

また、座席配置も異なり、日根野支所の223系は、空港アクセス列車としての役割も担う関係で、大きな荷物が置けるよう1+2の転換式クロスシートを採用しているのに対し、その他の223系は2+2の転換式クロスシートを採用しています。

京都支所に所属している近郊形車両は、全ての車両が2+2の転換式クロスシート(国鉄車の一部は2+2のボックスシート)となっていますし、「関西急電」色のラインカラーを纏っている221系や223系が既に所属しているため、今後この2編成がラインカラーや座席配置を変更するのかが気になるところです。

網干車の6両編成も京都へ!?

2500番台2編成の転属に衝撃が走りましたが、その翌日にはまた驚きのニュースが舞い込んできました。

今度は、網干支所に所属していた2000番台の内、6両編成を組成しているJ13(2099)編成とJ14(2101)編成の2編成が、2022年3月14日に京都支所に回送されました。そして、新たにP01(2099)編成、P02(2101)編成として、こちらも京都支所の車両として活躍することがわかりました。

車両番号転属前編成番号転属日転属後編成番号運用復帰日
2099→6099J132022.3.14P01未復帰
2101→6101J142022.3.14P02未復帰

網干支所から京都支所への転属は、昨年にも行われており、4両編成の元V56(2093)編成と元V57(2094)編成が転属し、6000番台化(221系と併結運転可能な性能に改造)した上で、R01(2093→6093)編成、R02(2094→6094)編成として、嵯峨野線や湖西線、草津線で活躍を行っています。

またR02編成に関しては、「森の京都QRトレイン」として、特別なラッピングが施されています。

2021年に転属した223系6000番台P02編成、「森の京都QRトレイン」。
森の京都QRトレインラッピング。
車両番号転属前編成番号転属日転属後編成番号運用復帰日備考
2093→6093V562021.2.3R012021.3.13
2094→6094V572021.2.3R022021.3.13森の京都QRトレイン

今回転属した6両編成の223系も、R編成同様に嵯峨野線や湖西線、草津線で活躍するものと思われます。

(2022.9.27追記)6両のP編成も6000番台化されていることが確認されました。

網干の4両編成がまた京都へ!

2022年4月3日、網干支所に所属していた4両編成の2000番台、V64(2103)編成が、京都支所に転属のため回送されました。こちらも6000番台に編入の上、R03(6103)編成として運用に入るでしょう。

車両番号転属前編成番号転属日転属後編成番号運用復帰日
2103→6103V642022.4.3R032022.9.20

(2022.9.27追記)9月20日にR03編成が運用入りしました。6000番台化もなされています。

宮原に疎開されていた4両編成5本が一気に京都へ!

2022年4月6日、宮原支所で疎開留置されていた、4両編成の6000番台、MA01(6104)編成、MA02(6105)編成、MA03(6106)編成が、3編成連結の12両編成で京都支所に転属回送がなされました。

そして、2022年4月11日、宮原疎開の残りのMA04(6107)編成、MA05(6108)編成も揃って京都支所に転属されました。

JR宝塚線(福知山線)の丹波路快速や区間快速を中心に活躍を続けてきた6000番台5編成が一気に京都支所に転属するという、これまた大きな動きがありました。

なお、転属に際して編成番号にも変更が生じており、

  • MA01編成→R201編成
  • MA02編成→R202編成
  • MA03編成→R203編成
  • MA04編成→R204編成
  • MA05編成→R205編成

にそれぞれ改番がなされています。既存のR編成の続番としなかった理由としては、この5編成に霜取り用のパンタグラフが搭載されており、従来車と区別するためだと考えています。

なお、2022年6月5日より、R202編成とR203編成が揃って運用に入っています。その2週間後の6月19日に、R201編成が運用に入りました。

(2022.8.29追記) 2022年8月1日より、R204編成とR205編成も運用に入りました。

車両番号転属前編成番号転属日転属後編成番号運用復帰日
6104MA012022.4.6R2012022.6.19
6105MA022022.4.6R2022022.6.5
6106MA032022.4.6R2032022.6.5
6107MA042022.4.11R2042022.8.1
6108MA052022.4.11R2052022.8.1

その他気になる223系の動き(221系も紹介)

今回の京都転属車以外にも、様々な223系が疎開や留置されています。

まず、網干支所の223系2000番台6両編成(J編成)の内、J4(2063)編成、J8(2075)編成、J10(2084)編成が疎開されています。

その中でも驚いたのがJ10(2084)編成。その疎開先は「まさかの岡山!!!」

岡山には5000番台が所属しているとはいえ、近畿地区の2000番台が岡山にやってくるとは予想外すぎました。

※なお、 J10編成は2022年6月1日に元いた網干支所へ返却回送されています。

その他、J4編成が宮原に、J8編成が高槻にそれぞれ疎開されています。

この3編成に関しては、現時点ではどうなるかは未定ですが、もしかするとP01、P02編成のように京都支所に転属する可能性もあるでしょう。

更に、221系に関しても、奈良支所のNB802(31)編成の8両編成が2022年3月14日に京都支所に回送されています。暫くは疎開という形で京都支所に留置されていましたが、2022年5月28日にF01編成に改められたことで、京都支所への転属が決定しました。

このF01編成は8両固定編成として運用に就くのか、それとも221系の4両編成(K編成)1本を使用し、6両編成2本に組み替えるのかは現時点で不明ですが、今後の動向が楽しみです。

(2022.7.19追記) 221系F01編成の動向ですが、8両編成の内中間車2両を抜き取り、それを4両編成の221系K10編成に組み込み、F05編成と改められました。これにより、京都支所の221系にも6両編成が現れました。おそらく、117系置き換え用としての役割を果たすものと思われます。

転属(改番)前編成番号転属(改番)日転属(改番)後編成番号運用復帰日編成変更
NB8022022.3.14F01未復帰8両編成から中間車2両を抜き取り
中間車2両は元K10編成に組み込んで6両編成化
K102022.7.1?F05未復帰4両編成から元NB602編成の中間車2両を組み込み6両編成化

また、編成の番号も特殊であり、F02~F04編成が欠番の状態となっています。このことから、奈良支所または網干支所から221系6両編成を3編成京都支所に転属させる可能性が高いでしょう(おそらく網干支所の編成が転属すると思われる)。

ここまで223系の動きが活発であり、221系は特に目立った動きはなかったものの、今後の車両動向次第では221系にも大きな動きが現れるものと思われます。

223系(221系)が続々と京都に集まっている理由を考察

ここまで、転属してきた223系(221系)は、

  • 日根野支所の2500番台→4両編成2本(HE419,HE420→R51,R52)
  • 網干支所の2000番台→6両編成2本(J13,J14→P01,P02)、4両編成1本(V64→R03?)
  • 宮原支所の6000番台→4両編成5本(MA01~05→R201~R205)
  • 奈良支所の221系→8両編成1本(NB802→F01)

以上、4両編成8本、6両編成2本、8両編成1本がこぞって京都支所に転属していますが、なぜここまで集まっているのでしょうか?

これには、「JR西日本の利用状況」と「国鉄型車両の存在」、「既存の221系との共通運用」の3つが大きく関わっているものと考えています。

JR西日本の利用状況と減便

まずは、JR西日本の利用状況です。昨今の情勢から、利用者が大きく落ち込み、全国の鉄道会社は厳しい経営を強いられています。

そのため、各路線で利用状況に合わせた減便や運行区間短縮が相次いでおり、運行本数が減ることによって車両に余剰が発生しています。

JR西日本も、路線の中で特に利用者数の少ない末端区間や、利用者が少ない日中時間帯を中心に減便や運行区間短縮を徹底して行っています。その詳細は以下のプレスリリースでも確認できます。

JR西日本近畿統轄本部2021年秋ダイヤ見直しのプレスリリース↓

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210727_03_keihanshin.pdf

JR西日本近畿統轄本部2022年春ダイヤ改正のプレスリリース↓

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/211217_05_keihanshin.pdf

日根野車が活躍する阪和線では、朝夕ラッシュ時、深夜時間帯の本数見直し、日中時間帯の区間快速を日根野発着から熊取発着に短縮するなど運用減少が相次いでおり、網干車でも、姫路〜播州赤穂間の列車を毎時2本から1本に減便、日中時間帯の野洲〜米原間の新快速を毎時2本から1本に減便するなど見直しが行われています。

運用数が減少すると、車両に余剰が生じることとなり、車庫で休む時間が増えて持て余してしまうこととなります。これでは非常に勿体無いため、別の支所に転属させて有効活用させた方が良いと判断し、今回の転属に至ったものと考えられます。

国鉄型車両の存在

京都支所の車両が活躍する路線として、嵯峨野線(京都〜園部間)、湖西線(京都〜永原間)、草津線(京都、草津〜柘植間)が挙げられますが、これらの路線も、近年のダイヤ改正で減便や運行区間短縮が相次いでいます。

では?なぜ京都支所に集結する必要があるのでしょうか?

それは、「国鉄型車両の存在」です。

JR西日本では、221系や223系といった「JR分割民営化後」の車両を皮切りに国鉄車の置き換えを進めていき、近年では225系や227系、323系といった新型車両が、近畿のアーバンネットワークをはじめ、各地方路線にも続々と導入が進んでおり、国鉄型車両が活躍する路線が一気に減少しています。

しかし、2022年現在でも国鉄型車両が主力として活躍している路線が存在しており、この京都支所にも未だ以下の国鉄型車両が活躍を続けています。

それが、113系と117系の2形式です。

113系
117系

2022年現在、両形式は湖西線(京都〜永原間)と草津線(琵琶湖線)(京都、草津〜柘植間)の普通列車として限定的に活躍を続けています。

2022年3月現在、京都支所所属の113系と117系の在籍数は以下の通り。

  • 113系:4両編成16本(内C編成5本、L編成11本)
  • 117系:8両編成1本(T編成)、6両編成5本(S編成)

このように今でも国鉄型車両が頑張り続けていますが、登場から3,40年以上が経過していることもあり、老朽化が進行しつつあります。そのため、近い将来必ず置き換えを行わなければなりません。

そこで、減便によって余った223系(221系)を京都支所に転属させることで、国鉄型車両を置き換えることができます。

今回の転属によって、4両編成は113系を、6両編成および8両編成は117系をそれぞれ置き換えることができ、今後の更なる車両の動き、および運用の変化によっては、京都支所の車両を全てJR化後に製造した車両で統一することが可能となります。

117系T1編成について

なお、置き換えに先立ち、唯一の8両固定編成を組んでおり、117系第1編成目のT1編成が、2022年5月末をもって運用から外れることが発表され、5月12日〜17日には京都鉄道博物館で特別に展示が行われました。

117系トップナンバー「T1編成」、5月末運用終了 京都鉄道博物館で特別展示へ | RailLab ニュース
京都鉄道博物館は2022年5月12日(木)~5月17日(火)、JR西日本が保有する国鉄117系電車のトップナンバー編成「T1」の...

その後5月30日に、吹田へ廃車回送され、43年間の活躍に幕を下ろしました。お疲れ様でした。

既存の221系との共通運用

京都支所には、上記の113系や117系の他に、JR化後にデビューした221系が主力として活躍を続けています。

この221系は元々新快速用(大和路快速用)としてデビューし、その後223系が登場してからはアーバンネットワークの各路線に活躍の場を移して活躍を続けています。登場から30年以上経っていますが、体質改善工事を施行した上で未だ全ての車両が廃車されることなく活躍を続けています。

その221系と、2021年から転属によって導入された223系に統一することで、共通運用を組むことが可能となり、運用をより柔軟に回すことができるようになります。

なお、221系の最高速度は120km/h、223系の最高速度は130km/hと性能の差がありますが、223系は最高速度を120km/hまでに性能を落とせる機能がついており、その機能を活かすことで、221系との併結運転を可能としています。

221系(右)と223系6000番台(左)との併結運転。

これらは6000番台と福知山支社の5500番台が該当しており、221系に合わせた性能であることを示すために、前面の非常貫通扉と側面の乗務員扉に2本のオレンジのラインが貼ってあります。

福知山支所所属の5500番台。2本のオレンジのラインが特徴であり、
京都〜園部間で221系と併結運転ができるようになっている。

今回転属してきた223系も、2000番台(130km/h運転可能)は6000番台化(120km/hに制限)、6000番台はそのまま、2500番台は元々120km/hまでで6500番台?化することで、221系との併結運転ができるようにするでしょう。

223系(221系)の動きと国鉄車置き換え予想のまとめ(2022.6.6更新)

最後に、車両の動きを簡潔にまとめます。

223系

  • 元日根野所属2500番台<4両編成2本>HE419編成、HE420編成→京都転属、R51編成、R52編成に改番、6000番台or6500番台化?
  • 元網干所属2000番台<6両編成2本>J13編成、J14編成→京都転属、P01編成、P02編成に改番、6000番台化濃厚
  • 元網干所属2000番台<4両編成1本>V64編成→京都転属、R03編成に改番?、6000番台化濃厚宮原所属6000番台<4両編成5本>MA01編成〜MA05編成→客車線(非電化線)留置
    • MA01編成〜MA03編成→京都転属、R201編成〜R203編成に改番
    • MA04編成、MA05編成→京都転属、R204編成、R205編成に改番
  • 網干所属2000番台<6両編成3本>J4編成、J8編成、J10編成→宮原、高槻、岡山に疎開→今後京都転属あり???

221系

  • 元奈良所属<8両編成1本>MA802編成→京都転属、F01編成に改番、中間車2両をK10編成に組み替え、F05編成に改番。6両編成2本が誕生。

113系

  • 4両編成16本→223系R編成(4両編成)で置き換え?

117系

  • 8両編成1本<廃車>→221系で置き換え?
  • 6両編成5本→221系F編成、223系P編成(6両編成)で置き換え?

まとめ: 今後の転属車両の動向に注目! そして国鉄型車両のお早めの記録を!

223系の動向に目が離せない!

いかがでしたでしょうか?

今回は223系が続々と京都に集まっている理由を紹介していきました。

近年の情勢による減便、国鉄型車両の存在、221系との共通運用の3点を中心に解説していきましたが、転属車両と国鉄型車両の動向がどうなるか、引き続き注目していきましょう!

113系と117系の記録はお早めに!

今回はここまでとなります!最後までご覧くださいましてありがとうございました!

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