【縮小傾向へ】相鉄線24年改正における東急車の相鉄横浜乗り入れまとめ

鉄道
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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は、2024年のダイヤ改正における、相鉄線のダイヤ改正から、相鉄横浜駅に乗り入れる東急車の運用をまとめました。

相鉄・東急直通線開業と共に、東急車の相鉄横浜駅乗り入れが定期化!

2023年3月18日に相鉄・東急直通線が開業し、東急車が乗り入れるようになった相鉄線。そんな中、東急線への直通列車が経由しない、相鉄本線の横浜〜西谷間において、東急車の定期運用が数本設定されるようになり、東急車が相鉄線内運用を担当し、地上の横浜駅に乗り入れる光景が見られるようになりました!

中には、相鉄横浜駅の3つのホームの内、2つを東急車が占拠することもあり、鉄道ファンをより楽しませる光景が実現することも。

なぜ、東急車が相鉄横浜駅に乗り入れる運用が存在するのか?に関しては、以下の記事をご覧ください。

また、相鉄横浜駅に乗り入れる東急車の、実際の動画も数本投稿していますので、こちらも是非ご覧ください。

2023年改正における、東急車の相鉄横浜駅乗り入れまとめ

ここで、2023年改正時点における、東急車の相鉄横浜駅に乗り入れる定期運用をまとめてみます。

ご覧の通り、平日は1回、土休日は12回の東急車の相鉄横浜駅乗り入れが定期運用で設定されています。平日は控えめながら、土休日は朝を中心に沢山の東急車が相鉄横浜駅に乗り入れています。

10両編成は東急東横線の5050系4000番台が専属で入り、8両編成は東急目黒線の3000系、3020系、5080系の3形式が入ります。東横線の車両は終日、目黒線の車両は土休日のみ乗り入れています。

2024年改正における、東急車の相鉄横浜駅乗り入れまとめ

そして、2024年のダイヤ改正における、東急車の相鉄横浜駅乗り入れは、以下のように変わります。

2023年ダイヤ改正と比較すると、全体的に相鉄横浜乗り入れは縮小傾向にあります。ここからは、各ダイヤごとに見ていきます。

平日

まず、従来より設定されていた平日61K運用(東横線車両)の列車は、ダイヤ改正後も時刻変更はなくそのまま運行されます。

次に、今回の改正より新たに、“目黒線車両の相鉄横浜駅乗り入れ列車”が、夜間帯に1本設定されます。これにより、目黒線車両の相鉄横浜駅乗り入れが終日行われることとなりました。

今回設定された平日17K運用の列車は西高島平発海老名行き(相鉄線内特急)として海老名に22:48に到着後、相鉄横浜に乗り入れ、折り返し西谷まで向かい、西谷到着後は西谷0:14発奥沢行き最終列車に充当されます。この最終奥沢行きに充当させるための間合い運用として設定されたものと思われます。

よって、平日は1回から2回へ増加することとなりました。

土休日

全体的にダイヤが大きく変更されており、運用も大きく変化しています。特に9,10時台と16時台の乗り入れがなくなっており、9:57~9:59の間で見られる東急車2編成並びも、改正後は見られなくなってしまいます。一方で、夜間帯の乗り入れが増加傾向にあります。

また、土休日24Kは、西谷から横浜まで回送され、折り返し横浜から星川へ回送するという特異な運用となっています。これは、星川に併設されている3本の留置線の内、1番線側にある留置線に一旦入庫するためであり、西谷から直接星川1番線に入線することができないため、一旦横浜まで回送してから折り返し星川へ回送し、1番線側の留置線に入庫するという措置をとっています。

改正前は土休日63Kが快速横浜行きの運用後、回送で星川に持っていき1番線側の留置線に一旦入庫していましたが、改正後の土休日63Kは、横浜への乗り入れがなくなったことから、星川4番線側にある留置線への一旦入庫に変更され、星川4番線側にあるもう1本の留置線には既に土休日27Kの車両が留置されていることから、このようなルートで回送しています。

土休日全体の乗り入れ回数も、12回から8回に減少しました。

この改正で新たに見られるもの、見られなくなるもの

次に、種別と行先の組み合わせで新たに見られるもの、見られなくなるものをまとめました。

  • 新たに見られるもの
    • 目黒車特急横浜行き(この改正で2本設定)
  • 見られなくなるもの
    • 東横車快速(快速自体の定期運行が消滅)
    • 目黒車快速海老名行き、ならびに快速湘南台行き
    • 目黒車“横浜始発”特急海老名行き(特急海老名行き自体は西谷以西で運行継続)

特に、東急車全体で運行される快速が、目黒車による横浜行き1本のみとなってしまうのは少し衝撃を受けましたね。一方で、目黒車特急横浜行きが爆誕したことは更に衝撃を受けました。

東急車の相鉄横浜駅乗り入れが縮小した理由を考えてみる

今回の改正で、全体的に東急車の相鉄横浜駅乗り入れが縮小されることとなりましたが、縮小した理由に関して、2つの点から考察していきます。

① 東急車の新横浜駅折り返し運用の増加

まずは、東急車の新横浜駅での折り返し運用が増えたことが挙げられます。東急車の運用の中には、相鉄横浜駅に乗り入れないが、相鉄線内で完結する運用が数本設定されています。2023年ダイヤ改正時の相鉄線内完結運用は以下の通り。

これが、2024年のダイヤ改正で以下のように変わります。

改正前後を比較すると、平日深夜、および土休日早朝において、東急車の新横浜発着の運用が新たに設定されていることが分かります。

この内、平日深夜の平日52K運用と、土休日早朝の土休日60K運用は、元々相鉄21000系固定運用の新横浜発着運用を置き換えた形(平日だと平日42G運用、土休日だと土休日39G運用)になっており、相鉄線内における東急車の運用を横浜発着から新横浜発着にシフトしたと言えます。これによって、相鉄横浜駅乗り入れの列車を極力自社車両に振り替えることで、相鉄横浜発着の東急車運用が減少したと考えられます。

②東急直通列車における、東急車の相鉄線運行区間の増加

続いて、改正前後における運転区間の変更によって、東急直通列車における、東急車の相鉄線運行区間の増加が挙げられます。

明らかになっている例として、相鉄が発表したプレスリリースにおいて、

“夜間帯の東急線からやって来た西谷行きの一部列車を、海老名行きや大和行きに延長する”

という発表がなされました。

相鉄2024年ダイヤ改正プレスリリース↓

https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2024/pressrelease/pdf/r24-20-1oe.pdf

よって、西谷行きから大和行きor海老名行きに延長した対象列車と担当車運用をまとめると、

  • 平日
    • 新横浜21:45発 特急海老名行き<33K(東急車運用)>
    • 新横浜22:05発 各停大和行き<31G(相鉄車運用)>
    • 新横浜22:40発 各停海老名行き<39G(相鉄車運用)>
    • 新横浜23:17発 特急海老名行き<43G(相鉄車運用)>
    • 新横浜23:46発 各停海老名行き<04K(東急車運用)>
  • 土休日
    • 新横浜22:22発 各停海老名行き<05K(東急車運用)>
    • 新横浜23:41発 各停海老名行き<18K(東急車運用)>

この表から、平日・土休日共に2本の列車が東急車の運用となっており、西谷→海老名間を延長して走る分、東急車の相鉄線内で走行する距離が増えることとなります。この走行距離の増加分に合わせ、相鉄横浜〜西谷間の東急車の走行距離を減少させることで、乗り入れ先の車両使用料を調整することから、相鉄横浜乗り入れの東急車運用が縮小したと考えられます。

まとめ: 頻度は少なくなるが、引き続き見ることは可能

いかがでしたでしょうか?

今回は、2024年のダイヤ改正における、相鉄線のダイヤ改正から、相鉄横浜駅に乗り入れる東急車の運用に関してまとめました!

改正後は全体的に乗り入れる頻度が少なくなってしまいますが、相互直通の都合から引き続き東急車の相鉄横浜駅乗り入れは見ることは可能です。まぁ、本音を言えば乗り入れ回数が多すぎたのかもしれないので、新横浜発着へのシフトや東急直通列車の相鉄線運行区間の延長で適正化したとも言えるでしょう。

今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!

※相鉄線2024年ダイヤ改正後の時刻表は、以下のリンクより参照願います。

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