【遂に搬入!】近鉄の新型通勤型車両と今後の導入計画

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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は、今年デビュー予定近鉄の新型通勤型車両に関することを説明していきます!

シリーズ21以来、待望の新型通勤型車両を導入!

2008年に阪神線直通開始に併せてシリーズ21の最終増備編成が導入されて以降、約16年間は主に新型特急型車両(ひのとり、しまかぜetc)の導入や既存特急型車両の改造(青のシンフォニー、あをによしetc)に予算を注ぎ込んでいたこと、利用者減少に伴う一般列車の運行見直し等が重なって、中々新型通勤型車両の導入が実現しませんでした。

しかし、去る2022年5月、近鉄より新型の通勤型車両の導入がプレスリリースにより発表がなされ、いよいよ今年の秋にデビューすることとなっています!

プレスリリース関連に関してはこの記事を参照願います。

形式名が明らかに! そして新型車両搬入も既に実施済み!

そんな新型車両ですが、発表時は明らかとなっていなかった形式名が明らかとなり、第1陣として導入される奈良線・京都線・橿原線・天理線向けの新型車両形式は、

“8A系”

となりました!まさかのアルファベット付きの形式名となりましたが、これは近鉄の車両全体において、4桁および5桁の番号がほぼ埋まってしまっていることから、インフレナンバーとして、アルファベット付きの形式名にしたものと思われます。

形式名分類主な車両線区
5桁特急用車両
4桁(千の位が1or2)大阪・名古屋線系統用(但し、車両統一後は奈良・京都・橿原線系統)
4桁(千の位が3)京都市営地下鉄烏丸線乗り入れ対応車両
4桁(千の位が5)3ドアクロスシート車(5200系)、4ドアL/Cカー(5800系、5820系)
4桁(千の位が6)南大阪線系統用
4桁(千の位が7)けいはんな線用
4桁(千の位が8or9)奈良・京都・橿原線系統(但し、車両統一後は大阪・名古屋線系統)
5桁(千の位がA)奈良・京都・橿原線系統の新型通勤型車両
大阪・名古屋線系統の新型通勤型車両
南大阪線系統の新型通勤型車両
形式分類まとめ

そして、8A系の第1編成となる”8A101号車”、”8A201号車”、”8A301号車”、”8A401号車”の4両が、去る5月31日と6月3日に、近畿車輛から高安研修場に向けてトレーラーで輸送され、搬入がなされました。

近鉄、新型車両8A系が登場! 先頭車「8A101」、赤色が目立つ車体に(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース
近畿日本鉄道は31日未明、新型一般車両8A系の搬出作業を報道公開した。当日は近畿車輛工場から近鉄高安車庫へ、2両をトレーラー搬送した。

8A系は2024年度に4両編成12本(8A101F~8A112F)が導入され、2024年10月より、奈良線・京都線・橿原線・天理線で運行を行います。京都市営地下鉄烏丸線、および阪神線への乗り入れには対応していません。8A系の導入により、旧型の8000系の一部列車が置き換わるでしょう。

8A系導入後は、大阪・名古屋線系統、南大阪線系統にも導入へ!

去る5月10日の近鉄の発表より、8A系の運行開始時期が10月に決定したと同時に、2025年度は8A系の増備の他に、

大阪・名古屋線系統、および南大阪線系統にも導入が決定しました!

https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/3ffcffeeedf5418db31ce7f192df2976/20240510.pdf

特に、名古屋線系統に関しては、シリーズ21が導入されていなかったこともあり、約四半世紀ぶりの新型通勤型車両の導入となります(いや、スパン空きすぎだろ…)。

2025年度は、8A系が4両編成9本(8A113F~8A121F)、大阪線に4両編成2本、名古屋線に4両編成3本、南大阪線系統に4両編成3本が導入予定となっています。

個人的に気になることとしては、導入線区や車両の仕様に応じて、“形式名をどう分類して導入するのか”ということです。近鉄は大手私鉄の中で1番路線網の広い鉄道会社であり、走行路線に応じて仕様が変わります。

大阪・名古屋線系統に関しては、短距離運用もあれば、大阪上本町・近鉄名古屋〜鳥羽まで行く超ロングラン運用をこなすこともあります。このロングラン運用の際、長距離利用者に配慮するため、2610系の一部編成、 5200系、L/Cカーは車内にトイレが設置されています。一方で、奈良・京都線系統は、通勤利用者が多い路線であり、大阪・名古屋線系統ほどのロングラン運用はないことから、トイレは設置されていません。

また、今回の新型車両は、5800系や5820系同様のデュアルシートを採用したL/Cカーとして導入されるので、ロングラン運用のある大阪・名古屋線系統にもデュアルシートを採用した新型車両を導入することでしょう。

以上のことから、大阪・名古屋線系統に導入される新型車両は、旧型の2000系列を置き換える意味で「2A系」、もしくは路線ナンバリングに合わせて「2D系」、「2E系」とするのかなと予想しています。これにより、「8A系」との導入線区、車両仕様において差別化できます。

また、南大阪線系統は、線路幅が狭い狭軌(1067mm)の路線であり、奈良・京都線系統、および大阪・名古屋線系統の標準軌(1435mm)の路線の車両とは分けて考える必要があります。このことと、南大阪線系統の車両は全て6000系列で統一されているため、「6A系」か、駅ナンバリングに合わせた「6F系」になると予想しています。

形式名がどうなるのかの答え合わせは、来年度までのお楽しみとしておきましょう。

まとめ: 近鉄=古い車両のイメージから革命へ!

いかがでしたでしょうか?

今回は近鉄の新型通勤型車両”8A系”の形式発表、新車搬入、運行開始時期と、今後の新型車両導入路線とその編成数に関してまとめました!

およそ16年ぶりに新型通勤型車両が導入されることもあり、近鉄の一般車両は古い車両がゴロゴロと活躍し続けているイメージが強いと思われます。しかし、今回の新型車両導入によって世代交代が始まり、徐々に近代化が進んでいくものと思われます。

是非、近鉄の通勤型車両に革命を起こす車両になっていただきたいですね!

今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!

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