【世代交代が進む!】JR相模線およびJR宇都宮線、日光線にE131系を導入!

鉄道
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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は先日発表された、JR東日本の新型車両、E131系について説明していきます!

E131系って何?

E131系は、2021年3月より営業運転を開始した、JR東日本の最新型一般車両です。主に新潟地区で運行されているE129系をベースとしつつも、片側4扉の車両となっています。

房総地区でデビューしたE131系。

当初の導入目的は、房総地区の末端部および鹿島地区の輸送力の適正化と、ワンマン運転に対応するためです。これまで運行されてきた209系の4or6両編成から、E131系の2両編成に置き換えることで、利用者が少ない区間での輸送力の適正化、およびワンマン化に伴う人員コストの削減を実現しています。また、2両編成を2本繋げて4両編成にするなど時間帯の需要に応じた柔軟な対応ができるのも特徴です。

2021年6月現在では、2両編成12本が幕張車両センターに所属しており、内房線および外房線の末端部(木更津~上総一ノ宮間、直通運転)、成田線(成田~香取間)、鹿島線(香取~鹿島神宮間)で営業運転を行っています。

そのE131系を新たに導入へ!

そんなE131系ですが、先日発表されたJR東日本のプレスリリースより、新たに相模線と宇都宮線、日光線に投入されることとなりました。

相模線E131系のプレスリリース↓

https://www.jreast.co.jp/press/2021/yokohama/20210617_y1.pdf

宇都宮線、日光線E131系のプレスリリース↓

https://www.jreast.co.jp/press/2021/omiya/20210617_o05.pdf

路線ごとの詳細は以下の通り。

相模線E131系

東海道線との接続駅茅ヶ崎から、小田急線、相鉄線との接続駅海老名を経由して横浜線、京王相模原線の橋本までを結ぶ相模線。1991年の全線電化と共に導入された205系500番台を置き換えるためにE131系を導入します。

4両編成を12本(205系よりも1編成少ない)導入し、相模線全線と朝夕の一部時間帯に乗り入れる横浜線の橋本~八王子間で運行します。2021年秋ごろのデビューを予定しており、次第に205系を置き換えることとなります。

置き換えられる相模線の205系。

千葉で運行されているE131系との違いは、両数のほかに座席がオールロングシートであることです。これは、相模線が生活路線かつ茅ヶ崎~海老名~橋本を結ぶバイパス路線の役割を果たしているため、輸送需要が多いことと、相模線が全線単線の路線であり、本数を増やしづらいことからです。また、車内トイレの設置も発表されていません。

宇都宮線、日光線用E131系

東北本線の内、首都圏区間である上野~黒磯間を指す宇都宮線、その中でも末端部の小山~黒磯間と、宇都宮~日光間を結ぶ日光線。この区間を走る205系を置き換えるため、E131系を導入します。

3両編成を15本(205系より1両分少ないが、3編成分多い)導入し、宇都宮線の宇都宮〜黒磯間と日光線を中心に運用に就く他、車庫への入出庫を兼ねて、宇都宮線の小山〜宇都宮間でも走ります。2022年から順次投入され、こちらも同区間を走行する205系を置き換えることとなります。

こちらは相模線用同様座席がオールロングシートですが、車内トイレが設置されています。一方で、従来の205系が4両編成なのに対し、E131系が3両編成となる理由は、運行区間内での輸送需要の適正化が挙げられます。閑散時間帯は3両編成で、ラッシュ時といった繁忙時間帯は2本繋げた6両編成で運行するなど、柔軟な運用を実現するためだと考えられます。

置き換えられる宇都宮線の205系メルヘン顔。

E131系を導入する理由

以上の路線において新型車両が導入されることとなりましたが、その理由に関しては以下のようなことが考えられます。

車内サービスを向上させるため

今回の新型車両導入によって、以下の車内サービスが向上させます。

  • 車体幅と座席幅の拡大によって、居住性が向上
  • LCDの車内案内表示器を設置し、情報提供サービスの向上
  • フリースペースを設置し、車椅子、ベビーカー利用者の快適性向上
  • 車内の防犯カメラを増設し、安全性を向上

最新の走行機器で環境に配慮するため

30年以上前から登場した205系は、「界磁添加励磁制御」というモーターを使用していますが、E131系は「SiC素子のVVVFインバータ制御」であり、消費電力を抑え、静かな走行音により、節電と騒音の効果があります。

モニタリング装置を導入し安全性を向上させるため

モニタリング装置は、車両や線路の状態を監視する装置であり、故障や状態の悪化による事故やトラブル等を未然に防ぐ役割を担っています。この装置で、安全性をさらに向上させています。

将来的にワンマン運転を実施するため

E131系が房総地区および鹿島地区で導入された理由の1つとして、「ワンマン運転を行うため」であることが挙げられます。これまでは運転手と車掌の2人の乗務員によって列車を運行していきましたが、E131系が導入されてからは、運転手1人だけによる運行に変わっています。

このワンマン運転に関して、未だ導入されていない相模線、および宇都宮線、日光線において、E131系の置き換えと共に導入する狙いがあるものと思われます。E131系の側面部に監視カメラが設置されているため、運転手が安全に乗降確認しやすくなっています。

乗降確認カメラ。(車両は八高線の209系)

ワンマン運転に切り替えることで、少子高齢化による人員不足を解決でき、加えて現在はコロナ禍に伴う減収から人件費を削減し、鉄道会社の経営を効率化、健全化させることができます。

運転手の業務が増えるという課題がありますが、JR東日本に限らず全国の鉄道においてワンマン運転が進められておりますし、今回の世代交代でワンマン化が実現することとなるでしょう。

まとめ:新型車両の活躍に期待!

いかがでしたでしょうか?

今回は新型車両のE131系の相模線、宇都宮線・日光線導入に関して説明しました!

新型車両導入によって、様々なサービス向上や沿線のイメージチェンジがもたらされます。一方で30年以上活躍してきた205系が少なくなることで、また多くの区間で205系が見られなくなってしまいます。撮影等の記録はお早めに。

今回はここまでとなります。ご覧いただきありがとうございました!

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