皆様、こんにちは。U5swです。
今回は、東急目黒線系統の8両編成化に関する情報をまとめていきます!
東急目黒線系統とは、目黒〜日吉間の東急目黒線を軸として、目黒〜西高島平間の都営地下鉄三田線、目黒〜赤羽岩淵間の東京メトロ南北線、赤羽岩淵〜浦和美園間の埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、そして2023年3月開業予定の東急新横浜線(日吉〜新横浜間)、および相鉄線(新横浜〜海老名、湘南台間)を総称した系統を指します。
目黒線に関してはこちらも参照ください!
目黒線系統で活躍している車両は以下の通り。
加えて、2023年3月の相鉄線との相互直通運転開始に合わせて、以下の車両が目黒線系統で走ることとなります。
東急目黒線系統では、2000年の東急目黒線化(目黒〜武蔵小杉間)、都営三田線、メトロ南北線と相互直通運転開始から、6両編成の車両による運行を開始しており、その後、2001年の埼玉高速鉄道線の開業、および2008年の目黒線(武蔵小杉〜日吉間)延伸が行われつつも、全車両が6両編成の運行を続けてきました。
しかし、目黒線系統におけるラッシュ時間帯の混雑緩和(特に三田線)が求められていたこと、2023年3月より相互直通運転を開始する相鉄線が、8両編成or10両編成の車両のみ運行しているということから、目黒線系統全体において8両編成の列車を運行させることとなり、各駅においても8両編成対応のホーム延伸工事を行いました。
そして、2022年3月のダイヤ改正より、一部列車において8両編成の車両による運行が開始されており、その後徐々に8両編成の車両が増えつつあります。
そこで、各会社ごとにおいて、従来車両の8両編成化に関する当初の計画をおさらいし、現在の8両編成化に関する進捗状況を整理していきます。
1999年より3000系が、2002年より5080系が、2019年より3020系がそれぞれ目黒線系統で営業運行を行なっています。2022年のダイヤ改正までは、全編成が6両編成で運行されていました。
東急車に関しては、全編成が2023年3月より相鉄線へ直通運転を行うことが決定しているため、全ての編成において直通開始までに8両編成化されることが決定しています。3000系、5080系に関しては2022年3月までに全編成が相鉄直通対応工事が施行されており、3020系に関しては新製当初から相鉄直通対応工事が施行されています。
次に、各形式ごとに8両編成化の進捗状況に関して説明します。
3000系の増結中間車に関しては、全編成(2両13編成分)が長津田検車区に既に搬入しており、8両編成化できる準備は万全な状態です。しかし、8両編成化を行う前に、種別・行先表示器を従来の3色LEDからフルカラーLEDに交換する工事を行う必要がありました。2022年6月までに全編成がフルカラーLEDに交換されています。
そして、2022年6月に第1陣となる3001Fが長津田検車区に入庫し、8両編成化の組み替え工事が行われています。相鉄・東急直通線開業までに全13編成が8両編成化されるため、今後は8両編成化のペースが徐々に進んでいく見込みです。
編成番号 | 車両状況 | 8両化営業復帰日 |
---|---|---|
3001F→3101F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.12.7 |
3002F→3102F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2023.2.24 |
3003F→3103F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.12.16 |
3004F→3104F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2023.3.6 |
3005F→3105F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2023.1.12 |
3006F→3106F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.12.12 |
3007F→3107F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.12.23 |
3008F→3108F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2023.2.13 |
3009F→3109F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.11.28 |
3010F→3110F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.12.13 |
3011F→3111F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.12.28 |
3012F→3112F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2023.3.16 |
3013F→3113F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2023.2.2 |
(2022.8.16追記)3000系は8両化と同時に編成番号の変更がなされています。
従来の編成番号と8両化後の編成番号は以下の通り。
6号車 | 5号車 | 4号車 | 3号車 | 2号車 | 1号車 |
---|---|---|---|---|---|
クハ3100 | デハ3400 | サハ3500 | デハ3200 | デハ3250 | クハ3000 |
←日吉方 | 目黒方→ |
8号車 (元6号車) | 7号車 (元5号車) | 6号車 (元4号車) | 5号車 (新造 中間車) | 4号車 (新造 中間車) | 3号車 | 2号車 | 1号車 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クハ3800 (元クハ3100) | デハ3700 (元デハ3400) | サハ3600 (元サハ3500) | デハ3500 | サハ3400 | デハ3300 (元デハ3200) | デハ3200 (元デハ3250) | クハ3100 (元クハ3000) |
←日吉方 | 目黒方→ |
また、VVVFインバータ制御装置にも従来車と新造車で異なるようで、
(2022.11.30追記) 11月28日に3000系の3109Fが営業運転に復帰し、8両編成の3000系がようやく営業運転に入ることとなりました(8両編成の3000系は、東横線でデビュー時以来)。
(2022.12.8追記)12月7日に3101Fが営業運転に復帰しました。
(2022.12.15追記)12月12日に3106Fが、13日に3110Fがそれぞれ営業運転に復帰しました。
(2023.1.26追記)12月16日に3103F、12月23日に3107F、12月28日に3111F、1月12日に3105Fが営業運転に復帰しました。また、1月中に3105Fが相鉄線内試運転を行いました。
(2023.2.6追記)2月2日に3113Fが営業運転に復帰、1~2月中に3110Fが相鉄線内試運転を実施しました。
(2023.2.14追記)2月13日に3108Fが営業運転に復帰しました。また、2月14日に3106Fが相鉄線内試運転を実施しました。
(2023.2.26追記)2月24日に3102Fが営業運転に復帰しました。また、前日に最後の6両編成の生き残りだった3012Fが長津田検車区に入場し、8両組成化が確認されたことで、目黒線系統の東急車の全編成が8両編成となりました。また、東急車全体において、6両固定編成が消滅しました。
(2023.3.12追記)3月6日に3104Fが営業運転に復帰しました。
(2023.3.20追記)3月16日に3112Fが営業運転に復帰したことで、全ての東急車が8両編成での営業運転となりました。また、3月18日の直通運転開始より、全ての編成が相鉄線への乗り入れを開始しました。
3020系は導入時点で目黒線系統の8両編成化が確定していたため、登場当初から8両1編成で製造されており、暫くは中間車2両を抜いて6両編成で営業運転に就いていました(抜かれた中間車は長津田検車区で留置されていた)。
2022年3月のダイヤ改正より8両編成の列車が走ることが決定し、第1陣として3123Fが8両編成に組み替えられ、2022年4月1日より営業運行に就いています。目黒線系統全体においても1番最初の8両編成の編成となりました。
編成番号 | 車両状況 | 8両化営業復帰日 |
---|---|---|
3121F | 8両 2023.9.26<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.7.26 |
3122F | 8両 2023.10.26<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> SDGsラッピング | 2022.8.29 |
3123F | 8両 2023.9.27<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.4.1 |
(2022.8.29追記) 7月26日に3121Fが、8月29日に3122Fが8両編成化して営業運転に復帰したことで、3020系全3編成の8両編成化が完了しました。
(2023.2.14追記) 3000系、5080系の相鉄防護無線が取り付けられている中、3020系は3編成とも未だに取り付けられていません。取り付けのために長津田検車区まで回送しなければならず、全ての編成を持っていくことは不可能なため順番待ちの状態ではありますが、開業までに取り付けと相鉄線内試運転が間に合うのか気になるところです。
(2023.3.12追記) この時点で3編成とも防護無線が取り付けられていないことから、直通線開業までに間に合わないことがほぼ確定しました。よって、防護無線が取り付けられるまでは、相鉄線の運用に就かない東急車の運用に限定されるものと思われます(サークルKマークがつきそう)。
(2023.3.20追記) 3月16日に3123Fが相鉄防護無線取付工事のため長津田検車区に回送されました。今後は試運転および、相鉄線内での誘導障害対策をクリアしてから相鉄直通解禁となる模様です。また、3121F、3122Fの2編成は運転席に「相鉄線乗り入れ禁止」ステッカーが添付されており、暫くは新横浜までの限定運用に就く模様です。
(2023.10.26追記) 去る9月26日に3121Fが待望の相鉄線営業運転に就いたことで、限定運用から解放されました。翌日の9月27日には続けて3123Fが相鉄線への営業運転に入りました。そして、残っていた3122Fが1ヶ月遅れて10月26日に相鉄線の営業運転に入るようになり、3020系全3編成の相鉄線乗り入れが実現し、同時に東急目黒線の東急車全26編成の相鉄線乗り入れも実現しました。また、3122Fは4月よりSDGsラッピングを纏っての運行です。
5080系の増結中間車に関しては、6月時点で5184F,5186F,5187F,5189F,5190Fの5編成分が長津田検車区に輸送されています。そして、3形式の上で1番積極的に8両編成化が進められており、この5編成の8両編成化、および営業運行復帰日は以下の通りとなります。
残り5編成(5181F~5183F,5185F,5188F)に関しては新造中間車が到着次第、相鉄・東急直通線開業までに全編成が8両編成化されるものと思われます。
(2022.7.19追記) 5080系の中で1番最後にJ-TRECへ入場し、直通改造を受けていた5185Fが出場しました。同時に、5183Fと5185Fの新造中間車も同時に出場しています。
(2022.8.16追記)5185Fが新たに8両編成化され、田園都市線内で試運転を開始しました。
(2022.8.23追記)5185Fが8両編成で営業運行復帰しました。
(2022.10.3追記)5188Fが8両編成で営業運行復帰しました。また、5181F、5182Fが揃って長津田検車区に入場し、8両組成が行われています。
(2022.10.13追記)5181Fが8両編成で営業運行復帰しました。また、5183Fが長津田検車区に入場し、8両組成が行われたことで、東急5080系の全編成の8両化が完了しました。
(2022.10.25追記) 10月17日に5182Fが、10月24日に5183Fが営業運行復帰したことにより、全ての5080系が8両編成で営業運行に入るようになりました。
(2023.2.14追記)2023年から相鉄の防護無線を搭載するために、運用を離脱して長津田検車区に入場している編成があります。また、2月10日より、5080系で初の相鉄線入線を果たした5182Fが相鉄線内試運転を行なっています。
2023年3月の相鉄・東急直通線開業により、東急5080系の全編成が相鉄線での営業運転を開始しています。
編成番号 | 車両状況 | 8両化営業復帰日 |
---|---|---|
5181F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.10.12 |
5182F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.10.17 |
5183F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.10.24 |
5184F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.7.8 |
5185F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.8.23 |
5186F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.7.1 |
5187F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.5.16 |
5188F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.9.27 |
5189F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.6.10 |
5190F | 8両<相鉄対応無線搭載済み><相鉄線入線済み> | 2022.6.3 |
東急5080系の詳細はこちらの記事でも紹介しています。
(2023.3.20追記)3月18日の直通運転開始より、ほとんどの5080系が相鉄線入線を果たしています。
1993年から2000年までに計37編成が製造され、目黒線系統の最大勢力として走り続けてきた6300形。しかし、2022年5月より、6300形の前期車13編成を置き換えると同時に8両編成化を進めている6500形がデビューし、6300形にも廃車編成が出始めています。
6300形は大きく分けて2つのグループがあり、
上記の2つに分けられます。
この内、前期車に関しては、先述の通り6500形に置き換えられており、6月2日に6304Fが最初の廃車編成として運用離脱し、その後6月22日には6305Fも運用を離脱しました。6500形の運用開始が続々と進んでいるため、今後も続々と前期車の離脱が進む模様です。
(2022.7.25追記)7月22日に6307Fが運用離脱したことが確認。
(2022.8.16追記)8月8日に6306Fが運用離脱したことが確認。
(2022.10.3追記) 9月12日に6301Fが運用離脱。また、9月24日に志村総合車両区で異常時総合訓練が行われ、6302Fが活用されています。スカートが撤去されており、運用離脱の可能性が高いが、正確な情報は不明です。
(2022.10.13追記)10月6日に6308Fが運用離脱。
(2022.10.19追記)10月15日に全ての車両が運用離脱。これは10月16日より、東急目黒線内でデジタル無線が使用開始されたことで、無線対応されなかった前期車が営業運転に入れなくなったためです。なお、三田線内での運行も同時に終了しています。
前期車編成番号 | 現在の状態 | 運用離脱日 |
---|---|---|
6301F | 運用離脱 | 2022.9.12 |
6302F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
6303F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
6304F | 運用離脱 | 2022.6.2 |
6305F | 運用離脱 | 2022.6.22 |
6306F | 運用離脱 | 2022.8.8 |
6307F | 運用離脱 | 2022.7.22 |
6308F | 運用離脱 | 2022.10.6 |
6309F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
6310F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
6311F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
6312F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
6313F | 運用離脱 | 2022.10.15 |
なお、以前西武鉄道が、新型車両の導入と並行して、支線区の旧型車両置き換え用に、他社からの譲渡車両(通称:サステナ車両)を活用するという報道があり、その候補として6300形の前期車を挙げていましたが、前期車に関しては残念ながら全て解体されることが決定しています。
西武のサステナ車両関連記事はこちらから。
一方で、6500形置き換えの対象外である6300形後期車に関しては、引き続き営業運行を続けていきますが、6両編成から8両編成に増結されるかは不確定であり(可能性はほぼ低い)、相鉄線への乗り入れにも対応しないことがほぼ濃厚となっています(最長でも新横浜まで)。現状だとこのまま据え置きとなるでしょう。
2022年5月14日に6501Fがデビューしてから、急速なペースで続々とデビューが進んでいる6500形。6500形がデビューすると共に、目黒線系統の8両編成の列車が増えていっています。
各編成のデビュー日は以下の通り。
編成番号 | 近畿車輛出場済 | 営業運転開始日 |
---|---|---|
6501F | ◯ | 2022.5.14 |
6502F | ◯ | 2022.5.17 |
6503F | ◯ | 2022.6.4 |
6504F | ◯ | 2022.6.7 |
6505F | ◯ | 2022.6.10 |
6506F | ◯ | 2022.6.13 |
6507F | ◯ | 2022.6.16 |
6508F | ◯ | 2022.6.19 |
6509F | ◯ | 2022.6.22 |
6510F | ◯ | 2022.7.9 |
6511F | ◯ | 2022.7.30 |
6512F | ○ | 2022.8.27 |
6513F | ○ | 2022.10.1 |
これを見ると、まず5月中に6501Fと6502Fがデビューし、6月に6503Fから6509Fの7編成が、3日に1編成の超ハイペースでデビューしています。
なお、6500形自体の相鉄直通対応は現時点で行われておらず、2023年3月の開業時には相鉄線に乗り入れできませんが、相鉄直通対応の準備工事がなされているため、今後の展開では相鉄線に乗り入れる可能性は十分考えられます。
乗り入れ路線への線路使用料や運用の柔軟性を考えれば、6500形は直通対応を行うべきではありますが、今後の動向に注目です。
(2022.8.29追記) 8月27日に6512Fがデビューし、6513Fが近畿車輛から出場し、甲種輸送が行われました。これにて、全13編成が製造工場から全て出場したこととなります。
(2022.10.3追記) 10月1日に最終編成の6513Fが運行開始したことにより、6500形全編成が営業運転に就くようになりました。
1991年から2009年までに6両編成23本が製造された当形式。こちらも今後の処遇によって大きく2つに分類されます。
この内、A編成、B編成の8編成においては、8両編成化の対象外編成となっており、引き続き6両編成のままとなります。勿論、相鉄線への直通は行いません。
一方、C編成、D編成、E編成の15編成においては、現段階では8両編成の対象編成となっており、増結と共にリニューアル工事(B修繕工事、但しE編成の9122Fと9123Fに関しては2009年デビューのためおそらく対象外)を施行する模様です。
但し、9000系の増結車に関しては、2021年10月に出場した9109F用の増結中間車以降全く音沙汰がなく、9000系自体の8両編成化も今後行われるのか微妙な形となっています。2030年頃に白金高輪〜品川間の延伸と全車8両編成化を控えており、もしかするとそのタイミングで8両編成の新型車両(19000系?)を導入することも考えられます。ソースは以下の通り↓
https://4gousya.net/forums/post/東京メトロ南北線は2030年度までに「8両化」完了予
なお、8両編成増結対象車に関しては、増結しても相鉄線への直通対応は行われず、最長でも新横浜駅までの乗り入れに留まる模様です。
(2023.10.26追記) 9109Fが増結中間車2両を組み込んで8両編成化されていることが確認されています。同時に既存の6両に関しては、増結中間車の仕様に合わせる形でB修繕工事が施行されていることも確認されています。B修繕工事の内容は9101F~9108Fとほぼ同様ですが、少し簡素な修繕となっています。試運転等は行われていますが、10月時点において、未だ営業運転には復帰していません。
また、9115FがB修繕工事のため新木場CRに入場中とのことですが、新造中間車の到着を待たずに工事している模様です。
(2023.12.19追記) 12月16日より、8両編成化された9109Fが、“東京メトロ9000系初の8両編成の車両として営業運転を開始”しました。南北線の他、既に埼玉高速線および東急目黒線への乗り入れも既に果たしています。なお、8両編成を示す”8cars”のステッカーは未貼付です。
また、東京メトロ9000系の今後の8両化計画が明らかとなり、“8両編成化対象編成が9109F~9121Fの13編成に変更”されており、最終増備車のE編成にあたる“9122Fと9123Fが、8両化の対象外編成となった”ことが明らかになりました。
東京メトロ9000系の8両化に関する記事は、以下で紹介しています。
編成番号 | 8両増結対象車 | 増結中間車の有無 |
---|---|---|
9101F | ❌ | ❌ |
9102F | ❌ | ❌ |
9103F | ❌ | ❌ |
9104F | ❌ | ❌ |
9105F | ❌ | ❌ |
9106F | ❌ | ❌ |
9107F | ❌ | ❌ |
9108F | ❌ | ❌ |
9109F | ◯(8両編成組成済み,B修繕工事施行済み) 2023.12.16 8両編成での営業運転開始! | ◯(2021.10出場済) |
9110F | ◯ | ❌ |
9111F | ◯ | ❌ |
9112F | ◯ | ❌ |
9113F | ◯ | ❌ |
9114F | ◯ | ❌ |
9115F | ◯(営業運転離脱中,B修繕工事施行中) | ❌ |
9116F | ◯ | ❌ |
9117F | ◯ | ❌ |
9118F | ◯ | ❌ |
9119F | ◯ | ❌ |
9120F | ◯ | ❌ |
9121F | ◯ | ❌ |
9122F | ❌(2023.12の情報で対象外となった) | ❌ |
9123F | ❌(2023.12の情報で対象外となった) | ❌ |
2001年の埼玉高速鉄道線開業から活躍し続けている2000系。こちらに関しては、全編成において8両編成化の対象外編成となっており、今後も6両編成での運行を続ける予定です。勿論、相鉄線への直通運転は行われません。
ところで、埼玉高速鉄道は2022年4月に発表した中期経営計画において、8両編成1本の新型車両を近畿車輛に発注したという情報が明らかとなりました。
埼玉高速鉄道では、浦和美園〜岩槻間を延伸開業する計画があり、それを見据えた車両増備を目的とした車両導入を行うのではないかと言われています。
ベースは東京メトロ有楽町線・副都心線の最新型車両、17000系をベースとした車両になるようであり、この新型車両が現行の2000系を置き換えるのか、また相鉄線への直通運転に関わるのかというのも注目ポイントです。
相鉄の東急直通用として導入が進められている「20000系シリーズ」の内、目黒線系統乗り入れ用の8両編成ver.として2021年から導入しています。2022年現在では21101Fから21104Fまでの4編成が導入されており、現在は相鉄線内での運用に就いています。最終的には5編成増備し、9編成での体制で相鉄と東急目黒線系統の運用に就く模様です(直通線開業までには7編成製造する予定)。
なお、21101Fに関しては、甲種輸送にて東急への長津田検車区に輸送されており、深夜時間帯を中心に東急目黒線系統の全線において試運転を行なっていました(その後、再度甲種輸送が行われている)。
(2023.3.20追記) 2022年度中に21105F~21107Fの3編成が新造され、直通運転開始時は7編成体制で直通運転を開始することとなりました。全編成が目黒線系統への直通運転を行なっています。
(2023.3.30追記) 3月20日~24日にかけて、日立製作所笠戸事業所から21108Fが甲種輸送されました。現在、21000系専属の運用において、必要編成数が7編成と予備車ない状態であり、かつ、相鉄線内完結の8両車運用が5運用あり、相鉄10000系8両編成が5編成(10703F~10707F)しかいない(相鉄10両車が代走中)ため、予備車確保の面からも早くも導入されました。近日中に最終の21109Fも新製されることでしょう。
(2023.4.14追記) この日に21108Fが営業運行を開始しています。当日中に東急線、都営三田線への乗り入れも行われています。
その後、5月17日に21109Fが営業運行を開始しており、全9編成が相鉄線と東急目黒線系統で営業運行を行なっています。
編成番号 | 現在の状況 | 営業運転開始日 |
---|---|---|
21101F | 東急貸出中(2度目)→都営、メトロで試運転中 →2022.11 都営〜東急奥沢試運転、奥沢車両研修 →2023.1 都営、メトロ、埼玉高速貸出 2023.3 営業運転復帰、3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> | 2022.3.21 (2021.6に搬入後一旦東急貸出) |
21102F | 相鉄線営業運転中 3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> 相鉄・東急直通線開業ラッピング | 2021.9.6 |
21103F | 相鉄線営業運転中 3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> | 2021.10.6 |
21104F | 相鉄線営業運転中 3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> | 2021.12.2 |
21105F | 日立製作所出場→2022.9.27甲種輸送 →2022.10 相鉄線内試運転中 →相鉄線営業運転中 3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> | 2022.11.2 |
21106F | 2022.11 日立製作所出場→甲種輸送→試運転 →相鉄線営業運転中 3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> | 2022.12.4 |
21107F | 2022.12.13 日立製作所出場→甲種輸送 →相鉄線営業運転中 3.18直通運転開始 <行先表示器ROM更新済> | 2023.1.12 |
21108F | 2023.3.20 日立製作所出場→甲種輸送 →営業運転中 | 2023.4.14 |
21109F | 2023.4.18 日立製作所出場→甲種輸送 →営業運転中 | 2023.5.17 |
2023年12月19日時点での、各形式における8両編成化の進捗に関してまとめます。
次に、各会社ごとの8両編成化の進捗状況を見ると、
以上の通りとなっています。端的に言えば、8両編成化に積極的な東急と都営に対し、8両編成化に消極的なメトロと埼玉高速という構図となっています。相鉄直通を控えている東急、三田線内の混雑緩和な都営という事情もあるため、両極端化してしまっているのは致し方ないですが、今後の新型車両の導入や相鉄線の直通運転の問題も含めて、進捗を追っていきたいところです。
今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!