【北陸各駅と首都圏を結ぶ足】はくたか号の停車パターンを解説!

停車駅
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皆様、こんにちは。U5swです。

今回は北陸新幹線のはくたか号の停車パターンについて解説します!

はくたか号の概要

北陸新幹線長野〜金沢間開業前は、在来線特急の列車愛称に”はくたか号”が使用されており、主に越後湯沢〜金沢間を北越急行ほくほく線・旧北陸本線経由で結んでおり、越後湯沢で上越新幹線とき号と接続を取ることで首都圏〜北陸地区のアクセスを担っていました。

開業後は在来線特急の”はくたか号”が廃止となる代わりに、新幹線の東京〜金沢間の停車型タイプの列車愛称に”はくたか号”と名付けることで、はくたか号の継承が行われました。

主に東京〜軽井沢・長野・上越妙高間で通過運転を行いつつ、上越妙高以西は各駅に停車し、北陸各駅の需要をこまめに拾う役割を担っています。

2024年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸と共に、一部のはくたか号が敦賀まで足を伸ばす形となりましたが、金沢〜敦賀間も各駅に停車し、需要をこまめに拾う役割を継続しています。

使用車両はJR東日本所有のE7系、およびJR西日本所有のW7系12両編成となっています。東京方が1号車、金沢・敦賀方が12号車となっており、普通車自由席は各列車によって以下のように変化します。

  • 基本的な自由席号車:1~4号車
  • 下りの551,571,573,575,577号計5列車の自由席号車:1~5号車(但し、5号車を指定席にする場合アリ
  • 下りの561,563,565,567,569号計5列車と、上りの560,562,564,566,568号計5列車の4号車を指定席にする場合アリ
  • 平日のみ運行の596号(上越妙高始発長野行き)は自由席が6~9号車(指定席、グリーン車、グランクラスの設定はなく、他の号車は利用できない)

このように細かく分けられています。その他の普通車は全て指定席であり、11号車はグリーン車指定席、12号車はグランクラス指定席です。但し、グランクラスのアテンダントサービスはございません。

はくたか号の停車駅

さて、本題となるはくたか号の停車駅を紹介します。はくたか号には列車によって停車駅が異なり、加えてその停車パターンは複雑です。そのため、”全てのはくたか号に共通すること”と”大まかに分けた2パターン”を紹介して停車駅を見ていきます。

全てのはくたか号に共通すること

まず、全てのはくたか号に共通することは2つあり、

  • 東京、上野、大宮、長野、上越妙高以西の各駅に必ず停車すること
  • 熊谷、本庄早稲田、安中榛名の3駅を必ず通過すること

これらが共通事項となっています。停車駅に関しては、東京〜長野間はかがやき号が停車する全ての駅に停車し、かつ上越妙高〜金沢・敦賀間は全駅に停車するようになっています。

対して、上越新幹線との共用区間である熊谷、本庄早稲田と、利用者が極端に少ない安中榛名は必ず通過し、首都圏〜長野各地域以西の速達運転を担っています。これらの3駅はあさま号がカバーしています(安中榛名以外は上越新幹線の一部のとき号、たにがわ号もカバー)。

大まかに分けた2パターン

続いて、大まかに分けた2パターンの紹介です。この2パターンとは、

  • 敦賀発着のはくたか号
  • 金沢発着のはくたか号

この2つに分けられます。以下はその詳細です。

敦賀発着のはくたか号

まず、敦賀発着のはくたか号は1日5往復運行されており、下りは東京発11~15時台の561,563,565,567,569号が、上りは敦賀発9~13時台(金沢発10~14時台)の560,562,564,566,568号が該当します。これらのはくたか号は、最速達種別のかがやき号が運行されていない時間帯に運行され、

  • 東京〜長野間でかがやき号に準じた速達運転
  • 金沢〜敦賀間の運行で首都圏・長野〜金沢以西の各駅へのアクセス確保

の役割を担っています。このパターンの基本停車駅は、

東京、上野、大宮、高崎、長野〜敦賀間の各駅

となっています。但し、

  • 下り563,567号と、上り562,566号は飯山を通過
  • 下り569号は軽井沢に追加停車
  • 上り568号は上田、軽井沢に追加停車

となっており、これだけでも4パターンの停車パターンがあります。

金沢発着のはくたか号

次に金沢発着のはくたか号は1日10往復運行(内1往復は長野発着)されており、上記の敦賀発着のはくたか号が設定されていない時間帯に運行されています。このパターンの基本停車駅は、

東京、上野、大宮、高崎、軽井沢〜敦賀間の各駅

となっており、敦賀発着の基本停車駅に軽井沢、佐久平、上田の3駅を加えた停車駅となっています。但し、

  • 下り557,573号と、上り556号は高崎を通過
  • 下り559号は佐久平を通過
  • 下り557号と上り570号は飯山を通過

と、一部列車は基本停車駅の一部を通過します。5パターンの停車パターンがあり、東京発着と長野発着を分けると6パターンとなります。

その他のはくたか号

ここまでほとんどのはくたか号を紹介しましたが、上記で紹介しきれなかったはくたか号に関して紹介します。

はくたか596号(上越妙高始発長野行き)

平日限定で上越妙高始発の長野行きのはくたか596号が運行されています。早朝の上越妙高と飯山から長野方面への通勤客を運ぶことに特化したはくたか号であり、長野には7:02に到着します。

上越妙高では、えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの妙高高原5:59発、上越妙高6:33着の普通直江津行き、および直江津5:59発、上越妙高6:15着の普通妙高高原行きから接続を受けます(上越妙高6:37発)。

また、飯山では、JR飯山線の長野5:51発、飯山6:36着の普通戸狩野沢温泉行き、および戸狩野沢温泉6:27発、飯山6:39着の普通長野行きから接続を受けます(飯山6:49発)。

そして、長野において、長野7:10発のかがやき500号東京行き長野7:13発のあさま606号東京行きにそれぞれ接続を取ることで、首都圏方面へのアクセスも確保しています。

東海道新幹線運休時に設定された臨時のはくたか号

2024年3月16日に金沢〜敦賀間が延伸開業し、東京〜敦賀間を運行するようになった北陸新幹線。この北陸新幹線は、敦賀駅において、京都・大阪方面へ向かう特急サンダーバード号、および米原・名古屋方面へ向かう特急しらさぎ号と接続しています。

よって、大きな迂回にはなりますが、首都圏と京阪神および中京圏を結ぶ効果を持つようになり、主経路である東海道新幹線の代替ルートの一部になり得る存在となりました。

そんな代替ルートの効果を発揮したのが、“2024年8月と9月の台風接近時や集中豪雨による、東海道新幹線の終日区間運休や運転見合わせが発生したこと”です。首都圏や静岡県において現地の雨量計が基準値を超えたことにより、安全運行が困難な状況になったこと、および、強行で運行を続けることで二次災害の発生リスクを最小限にすることから、東海道新幹線の通常運行を取り止めました。

但し、日本一の大動脈である東海道新幹線の運行ストップは、利用客にとって大打撃となり、荒天時においても首都圏〜京阪神間を移動せざるを得ない方は多くいました。

そこで、東海道新幹線の代替ルートの一部である北陸新幹線は、敦賀〜大阪間の特急サンダーバード号とタッグを組む形で、突発の臨時はくたか号の運行が行われました(首都圏〜中京圏は中央本線の特急あずさ号と特急しなの号を乗り継ぐルートが代替ルートのメインである)。

この突発臨時はくたか号の座席と停車駅は以下の通り。

  • 座席:普通車(1~10号車)全車自由席、グリーン車(11号車)とグランクラス(12号車)は指定席
  • 停車駅:東京、上野、大宮、長野、富山、金沢、福井、敦賀

なんと、普通車は可能な限り多くの乗客を運べるよう全車両自由席として運行、停車駅は首都圏〜京阪神の輸送を重視し、かがやき号の基本停車駅のみに停車という、とても速いはくたか号の運行が行われたのです。

かがやき号の基本停車駅にのみ停車なのであれば、”かがやき号”として案内した方がいいのでは?と思う方もいらっしゃいますが、はくたか号と案内した理由としては、

  • かがやき号が”全車指定席”の列車であるため、自由席の案内を行っていないから
  • かがやき号のグランクラスでは”アテンダントによるサービス”を行っており、当日突発的に設定された列車では、アテンダントを手配することが困難なため

といったことが考えられます。

今後、このような自然災害やそれに備えた運転取りやめ、または輸送障害が発生した場合、突発的な速いはくたか号が運行される可能性もあります(勿論、極力ストップしないことを願いたいですが…)

定期はくたか号の発着時刻まとめ

最後に、2024年3月16日改正時点における、はくたか号の各駅発着時刻を以下にまとめておきます。

最長時間運行のはくたか号は上り568号の4時間4分であり、東京〜敦賀間最速運行のかがやき503号が3時間8分で走破するため、1時間弱の主要時間の差が現れています。

まとめ: 停車型タイプでもバリエーションは豊富

いかがでしたでしょうか?

今回は北陸新幹線のはくたか号の停車パターンを紹介しました!

敦賀発着列車と金沢発着列車でパターンが大きく分かれますが、その中でも細かく停車駅が異なっていたりと、バリエーションが豊富であることが明らかとなりました。

特に大宮〜上越妙高間のはくたか号停車駅を利用される方は、列車によって停車しないことがよくあります。利用される際は停車駅をしっかり確認しておきましょう。

今回はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございました!

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