皆様、こんにちは。U5swです。
今回は新型車両の相次ぐ導入で数を減らしつつある、JRの205系に関して説明します!
205系とは?
205系は、国鉄時代の1985年からJR化後の1994年まで、1400両以上製造されたJRを代表する通勤型車両です。ステンレスの車体に、各路線のイメージカラーに合わせた帯を纏った外観が特徴な車両です。
国鉄時代には、東京の山手線と関西の東海道・山陽本線(京阪神緩行線)に投入され、JR化後はJR東日本の山手線、横浜線、南武線、中央・総武緩行線、埼京・川越線、京浜東北・根岸線、京葉線、武蔵野線、相模線と、首都圏の路線を中心に、JR西日本では阪和線にそれぞれ投入され、首都圏および京阪神の通勤型車両の顔となりました。
2021年6月現在は、どの路線で活躍している?
たくさんの線区で通勤輸送を担ってきた205系ですが、後継の新型車両によって大半の路線で撤退し、一部は改造の上他線区に転属しています。現在205系が運行している路線は以下の通り。
- 鶴見線
- 南武支線
- 相模線
- 横浜線(橋本〜八王子間)
- 宇都宮線(小山〜黒磯間)
- 日光線
- 仙石線
- 奈良線
- 大和路線(木津〜奈良間)
また、JRの車両ではなく、富士急行の車両として譲渡された6000系が富士急行線内で活躍している他、JR東日本での役目を終えた車両の一部編成が海を渡り、インドネシアのPT Kereta Commuter Indonesiaでセカンドライフを過ごしています。
もうすぐ引退へ?各線区の205系に関しての情報と予想
そんな205系ですが、今後も新型車両の導入によって徐々に数を減らしていくことが見込まれています。そこで、各線区における205系の情報と今後どうなるかに関して予想してみました。
相模線および宇都宮線、日光線の205系は余命宣告が…
前の記事でも述べたように、相模線および宇都宮線、日光線の205系は、新型車両のE131系によって置き換えられることが決定しました。相模線用は2021年秋、宇都宮線、日光線用は2022年よりデビューすることが決まっており、これらの205系も早々に置き換えられるものと思われます。
相模線でしか見られない特徴のある前面デザイン、および、メルヘン顔の205系は近いうちにJRで見られなくなるので、近いうちに記録しておきましょう!(なお、メルヘン顔はジャカルタで見ることができます。)
これらの詳細は以下の記事もご覧ください!
鶴見線、南武支線、仙石線に関しても、もうすぐ置き換えしそうな予感が
鶴見線、南武支線、仙石線は未だ新車導入の気配や情報がないため、今後数年は引き続き205系が活躍すると見ていますが、この路線においてもいずれはE131系に置き換えるのではないかなと考えています。
前回の記事でも述べましたが、E131系を導入する目的の1つである、「ワンマン運転を実現する」ということを達成するため、それ以外にも車内のサービスを向上する目的で置き換えを行う可能性はあるのかなと思っています。
鶴見線は3両編成、仙石線は4両編成で運行しているため、E131系を投入する可能性は十二分に考えられます。南武支線は2両編成で既にワンマン運転を行っていますが、こちらも併せて置き換える可能性は高いでしょう。
奈良線に関しては、置き換えの気配はなさそう
JR東日本の205系が置き換えに向けて徐々にスタートしている中で、JR西日本の205系は置き換える気配が全くありません。
そもそも奈良線で活躍する205系に関しては、元々阪和線等で活躍していた編成を、4両編成化した上で近年奈良線に転属した車両です。奈良線には103系が在籍しており、205系で一部編成を置き換えました(なお103系は2編成のみ未だ奈良線で共に活躍している模様)。
奈良線の205系が置き換わる気配がない理由として、奈良線がVVVFインバータ車を入線させることができないという事情があります。
現在奈良線は103系、205系、221系の非インバータ車が絶賛活躍中であり、インバータ車を導入することで懸念される「誘導障害」対策を行ったり、沿線の変電所の工事を行う必要があります。そのため、これらの手間を省く上でも、奈良線の205系は今後も安泰なのではないかと考えています。
現在、原型顔の205系が走っているのは宇都宮線系統と奈良線系統のみであり(譲渡先なら富士急行やジャカルタでも見れる)、先述の通り宇都宮線にE131系が導入されることとなるので、日本のJRで唯一原型顔が見れるのが奈良線系統のみとなります。
まとめ:どの路線でも、記録しておいて損はない
いかがでしたでしょうか?
今回は通勤型車両の205系の現状と今後の動向について説明していきました!
昨年では長らく活躍していた武蔵野線から撤退し、先日は相模線および宇都宮線、日光線の205系にも余命宣告がされており、どんどん数を減らしつつあります。もし205系が活躍する路線を訪れた際は、記録しておいて全く損はないでしょう。是非ルールを守った上で205系の勇姿を記録しておきましょう。
今回はここまでとなります。ご覧いただきましてありがとうございました!
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