皆様、こんにちは! U5swです。
今回は、最近相模線でデビューしたJR東日本のE131系が、今後どのような線区に投入されるかを予想してみた記事です。
E131系とは?
E131系は、2021年に導入された、JR東日本の関東地区における地方路線用の新型車両です。
3月に房総地区(内房線、外房線の末端部)と鹿島線で0番台および80番台がデビューしており、209系を置き換えました。利用者が比較的少ない末端部向けのため、編成両数の短い2両編成を組成しており、投入と共にワンマン運転を開始しています。
これを皮切りに、車内サービスの充実と最新設備を活用しつつ、導入線区における輸送量の適正化と、ワンマン化によるJR東日本の経営コスト面の合理化を図るために、E131系が各路線へ続々と投入されています。
2021年11月、相模線にもE131系がデビュー!
E131系の2番目の投入路線として選ばれたのが、茅ヶ崎〜海老名〜橋本間を結ぶ相模線です。7月に新型車両投入が公式プレスリリースで発表され、11月18日にデビューを果たしました。
番台区分は500番台、580番台が割り当てられており、1991年の相模線電化時から30年間走り続けてきた205系500番台を続々と置き換えています。2022年3月までに、205系を完全に置き換えて、E131系に統一する計画で進んでいます。
半年も経たず、とてつもないハイペースでE131系の投入およびデビューが進んでいますが、その理由としては、先述した通り、
「2022年3月のダイヤ改正で、相模線のワンマン運転を開始するため」
ということが考えられます。相模線は4両編成と短い両数ですが、運転手と車掌が乗務するツーマン運転を継続して行ってきました。相模線のE131系もワンマン運転に対応した機器が備わっていること、先述したJR東日本の経営コスト面からも、ワンマン運転の開始は目前に迫っているものと思われます。
(2022.1.6 追記)2022年3月のダイヤ改正で、正式にワンマン運転が行われることが決定しています。詳細はこちらの記事をご覧ください。
宇都宮線、日光線用も2022年デビューへ!
相模線用と同時発表されたのが、宇都宮線(宇都宮〜黒磯間)と日光線用として600番台(おそらく680番台も導入するでしょう)が2022年3月にデビューすることが発表されています。500番台と同時に製造され、現在デビューに向けて試運転が行われています。
600番台も500番台同様、同じ線区を走る205系を置き換えるために投入されますが、205系が4両編成なのに対し、こちらは3両編成で製造されており、2編成を連結した6両編成でも運行される予定です。閑散時間帯とラッシュ時間帯で両数を使い分けること、最近の宇都宮線、日光線の需要に合わせたことから、3両編成で製造されたと考えられます。
また、ワンマン運転に関しても、E131系統一後は宇都宮線や日光線でワンマン運転を行う可能性が十分考えられます。
(2022.1.6 追記)こちらも2022年3月のダイヤ改正でE131系が導入され、同時に宇都宮線の宇都宮(一部小山)〜黒磯間と日光線でワンマン運転が開始される予定となっています。
今後、E131系はどこに導入される? 現在活躍している車両とワンマン運転の実現化が可能な線区を予想
前置きが長くなってしましたが、ここからが本題です。
現在3つの番台が登場し、各線区において主力として活躍するE131系ですが、今後も様々な線区に導入されるものと思われます。そこで、今後E131系が導入される可能性が高い線区を、その線区で現在活躍している車両と、ワンマン運転の実現化が可能という視点で考えてみました。
今後導入が考えられそうな線区は以下の通り!
- 鶴見線(※)
- 南武支線(尻手〜浜川崎間)(※)
- 上越線(高崎〜水上間)
- 吾妻線
- 信越線(高崎〜横川間)
- 両毛線
- 仙石線
次に、各線区の現状を踏まえて、詳細を説明します。
鶴見線
鶴見線は鶴見駅から扇町、大川、浜川崎といった工業地区を結ぶ通勤路線であり、現在は205系の3両編成が使用されています。また、運転手と車掌が乗務するツーマン運転を行っています。
3両編成でワンマン運転が容易にできることを考えると、今後鶴見線にE131系を導入する可能性は十分考えられます。座席は205系に準じたロングシート、車内トイレなしという構成になるでしょう。
南武支線(尻手〜浜川崎間)
南武線の尻手から鶴見線の浜川崎を結ぶ支線であり、現在は205系の2両編成が使用されています。なお、ワンマン運転は既に行われています。
2両編成でワンマン運転が行われている路線であることから、E131系を投入するには容易ですが、路線がとても短いこともあり、早急に投入する可能性は低いかなと考えられます。座席は205系に準じたロングシート、車内トイレなしという構成になるでしょう。
(2022.1.6追記) 鶴見線、南武支線について
ここまで、E131系を導入する見込みで説明していましたが、当該路線において、次に紹介する車両の実証実験を行うことを失念していたため、追記で説明しています(忘れてしまい申し訳ございません…)
JR東日本は、2019年に、高圧水素を使用した燃料電池を搭載したハイブリッド試験車、「FV-E991系」を製造することを発表しており、その実証実験の対象路線として、両路線(+南武線の尻手〜武蔵中原間)が対象となっています。
2021年度内に試験車が完成となっており(現在の進展は不明)、完成次第両路線で試運転が行われるものと思われます。詳細のニュースはこちらから。
この「FV-E991系」の実証実験の結果によっては、E131系ではなく、FV-E991系の量産車が、現在活躍している205系を置き換える可能性も0ではないので、この場で追記しておきます。今後は実証実験でどのような結果が得られるのかにも注目していこうと思います。
上越線(高崎〜水上間)、吾妻線、信越線(高崎〜横川間)、両毛線
これら4路線は高崎や新前橋を起点として共通で運行されている211系が運行されており、4両編成または6両編成でツーマン運転を行っています。
211系は国鉄末期から民営化初期に製造された形式であり、登場から30年ほど経っているベテラン車両です。このことから、老朽化が心配される立場でもあり、かつ地方を走る路線であることから、輸送の需要や将来のワンマン運転化を見据えてE131系を投入する可能性が考えられます。
211系は現在4両編成と6両編成の2タイプが在籍していることを踏まえ、沿線の需要と最近の利用状況を考慮すると、もしE131系が投入される場合、3両1編成で製造されることが有力と思われます。
3両編成単独の運用から、2編成連結した6両編成の運用までを柔軟にこなすと予想しています。座席は211系に準じたロングシートであり、地方を走ることから車内トイレがつくことが考えられます。
仙石線
最後は関東圏を越え、宮城県を走る仙石線です。仙台地区のJR東日本はほとんどが交流電化の路線ですが、仙石線のみ路線の成り立ちから唯一直流電化されており、車両も直流電車の205系4両編成が線内完結の車両として使用されています。なお、山手線や埼京線、南武線でかつて活躍していた車両を改造の上運行されています。
仙石線の205系はロングシートで車内トイレのある設備を有しており、E131系を導入する場合、これらに準じた設備の元導入されると思います。4両編成ということもあり、ワンマン運転の実現も容易に行えると考えています。
まとめ:E131系は、現代に合わせた最適な設備を有した車両である。
いかがでしたでしょうか?
今回はJR東日本の新型車両、E131系の今後導入しそうな線区の予想を行いました!
確定事項が少ないですが、E131系の導入コンセプトとも言える、投入線区の需要と経営状況と日本社会の事情を反映させた最適な車両は、今後様々な線区で主力として活躍していくのではないでしょうか? 今後の動向に注目していきましょう!
今回はここまでとなります!最後までご覧いただきましてありがとうございました!
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